「ZETA SEARCH」で検索精度と連携頻度を向上 ユーザビリティの追求へ
――導入の相談を受け、ZETAからはどのような改善策を提案しましたか?
市川(ZETA) 私からは2点ご提案しました。まず1点めは、「検索の精度を高める」ことです。私自身がサッカー好きということもあり、実際に「アルペングループ オンラインストア」で「レガース」というキーワードで検索を行ってみました。レガースは「すね当て」「シンガード」などさまざまな呼び名があるのですが、それぞれの単語で検索結果に大きな差が出ていたのです。ヒットする件数もそれぞれ異なっていたため、お客様に対するユーザビリティを考えた際に、こうした表記ゆれを改善する必要があるとお伝えしました。
2点めのご提案は、データの連携頻度についてです。他社の検索エンジンを活用されていた当初は、1日3回データ連携を行っているとのことでしたが、連携回数が少ないことで検索結果とECサイトの価格・在庫数にずれが生じることが多々あり、こちらも改善をご提案しました。「ZETA SEARCH」導入後は、30分に1回の頻度で連携を行っています。
武藤(アルペン) ご提案いただいた内容の中には、運用に追われていたがゆえに気がつくことができていなかった点も多々あったため、大変ありがたいものでした。0件ヒットが乱発している点についてもご指摘をいただいたのですが、まさに人的オペレーションで限界を感じていたポイントで、とても的確なアドバイスをいただけたと感じています。
――アルペンのように幅広い商材を扱う事業者に対し、「ZETA SEARCH」が提供できる強みは何でしょうか。
山﨑(ZETA) 「ZETA SEARCH」は、圧倒的な処理速度の速さを強みとしています。処理速度が速ければ、連携頻度を増やすことも検索に対するレスポンスをスムーズにすることも、大量のアクセスやクエリを処理することも可能です。たとえば、キャンペーンやマスメディア露出による急激なトラフィック増加に対応できるか否かも、最終的には処理速度に帰結します。実現したいアイディアがあっても、スペックがともなわなければ実現できません。処理速度が速ければなんでもできる。このように考え、こだわり続けています。
とは言え、処理速度の重要性は実際に運用を開始してみなければ気がつかない部分であることは間違いありません。とくに運用開始直後は、現状維持で様子を見るといった判断をされるケースも多々見られますが、アルペン様は予定を前倒ししてでもユーザビリティ向上の道を選ばれました。これはなかなか難しい決断だったのではないかと感じています。
武藤(アルペン) 当社は、決断してから実現までに求められるスピードが速いのが特徴です。当然実行する以上は結果も求められるため、「ZETA SEARCH」導入後も磨き込みを続けています。常に動き続ける点は社風と言えますね。
山﨑(ZETA) スポーツ用品は商品が回転するサイクルも早いですし、新商品を出し続けなくてはならないという側面もあるかと思います。そういった点から考えると、最近のアパレルとマーケティング手法は近しいとも言えますよね。
武藤(アルペン) 当社もアパレル用品を数多く扱っていますし、季節ごとに売れる商品も異なるため、タイミングを逃さず売ることは大変重要です。近年は、スポーツブランドもアパレル用品の強化を行っていますし、「アスレジャー」という言葉に代表されるように、アパレルブランドもスポーツの要素を取り入れるなど、互いの領域が重なりつつあるという印象があります。同じ土俵とまではいかなくとも、近接しつつあると言えるのではないでしょうか。当社も競合のスポーツブランドのみならず、アパレルもベンチマークとして視野に入れ、学びを得るようにしています。