2021年のブラックフライデー・サイバーマンデーでも配信漏れや遅延なし ヒューマニティの観点で欠かせないリアルタイム性
最後は、森田氏がBrazeの裏側にあるテクノロジーについて、デモを交えながら解説した。今回例として紹介するシナリオは、The Coffee Clubでも実施している誕生日をトリガーに顧客を店舗へ誘導するというものだ。
シナリオは、顧客の「誕生日が1ヵ月以内」であることをきっかけに開始する。森田氏は、誕生日クーポンをiOS(アプリ)へ配信し、ユーザーが開封するか否かで次なるアクションへと分岐するシナリオを描いた。具体的には、「メッセージを開封していない場合は、さらにメールでフォロー」「開封している場合は、実店舗に近づいたタイミングで店舗誘導を行う」といった具合だ。
こうしたシナリオの設定は、ユーザーとのコミュニケーションを描く管理画面「Brazeキャンバス」で行うことができる。基本的にはドラッグ&ドロップという直感的な操作のみで、画像やバーコードを盛り込んだリッチなメールまで作成が可能だ。
クーポンやコンテンツ、メッセージの配信は、過去の購入状況などのデータを参照したセグメント設定や特定の顧客へのターゲティングを施すこともできる。メッセージを送信するチャネルも、もちろんiOSだけでなくAndroidのプッシュ通知やSMS/MMS、メール、Webhookを用いてLINEやMessenger、Slackなど多種多様だが、もっとも注目すべきポイントは、リアルタイムでメッセージ送信が可能な点だ。
「これは、情報のリアルタイム性を重視するBrazeの思想に基づいています。誕生日がすぎたにもかかわらず、誕生日クーポンが送られてきた、あるいは在庫切れの商品のセール案内が来たといった体験は、顧客に歓迎されません。当社はヒューマニティーの文脈で、リアルタイム性に重きを置いています。実際に、2021年のブラックフライデー、サイバーマンデーでも、数十億通ものメッセージをタイムラグや漏れなく送信した実績が存在します。スケーラビリティが高い点も強みです」(森田氏)
森田氏は、「今回ご紹介した内容はBrazeの機能のごく一部」と前置きをした上で、「O2O施策に今後取り組む上では裏側の機能や使い勝手も成果を左右する要素となるため、The Coffee Clubの成功事例と併せて参考にしてほしい」と説明し、セッションを締めくくった。
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