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2024年8月27日(火)10:00~19:15

「赤字です…どうすればいいでしょうか。」のQ&A

赤字です…どうすればいいでしょうか。

Name:kayon Date:2010年11月23日 01:10

初めまして。
この本を参考にさせていただき、ネットショップを開いた者です。
オープンしてそろそろ半年になりますが、集客と売り上げが一向に増えないのが悩みです。
扱っている商品はオリジナル文具・雑貨で、私の描いたイラストを業者に発注して作っています。
新作をどんどん出していく事でショップの活気を出したいと思っていますが、新作を出せば出すほど制作費がかさんで赤字が増えていくばかり…もうとんでもない金額になってしまいました。
しかも、商品が売れたとしても単価利益が低く、現状では月に1000円程度にしかなりません。来客数は、日に15人前後しかありません。
こんな状態でも、どんどん新作を出していくべきでしょうか?
そして有料広告なども出していくべきでしょうか?
(ちなみに、先日3万円で雑貨系雑誌に広告を載せましたが、効果は全く感じませんでした…。)

ネットショップが軌道に乗るまでには3年くらいかかると聞いた事があります。その間に潰れてしまう店が多いとも…。
厳しい世界だとは承知の上で始めたはずなのですが、自分なりにSEO対策や宣伝など、出来ることはやっているつもりなので、これ以上どうすれば良いのか、進むべき方向を見失ってしまったようで悩んでいます。

何かアドバイスやヒントをいただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。

お忙しい中、丁寧なご回答とアドバイスをありがとうございます。
ショップ販売は以前からの夢だったのですが、扱っている商材は趣味の延長でもあるので、赤字にならない程度の売り上げさえあれば満足と考えております。
しかし現状ではまだまだ工夫や努力をしないと難しいようですね。
新作を出さずとも、来客数やリピーターを増やしていけるように頑張ってみます。
渇を入れていただき、ありがとうございました!

Name:kayon  Date:2010年11月25日 01:18

著者の田中です。[kayon] さん、読んでいただきありがとうございます。記載内容から、あくまで一般的な見解としてお話しさせていただきます。まずは商品についてです。オリジナル文具・雑貨ということですが、お客様が「その価格で商品を買ってもよいと思うかどうか?」です。商品としての価値と価格のバランスが購買に結びつけるひとつの要素となります。商品ページでは、その商品をより魅力的に掲載する必要があります。特にオリジナル商品の場合、ただ並べているだけではなかなか売れません。シチュエーションの提案やお客様に不安と不満を感じさせない情報掲載も大切です。

それから集客についです。現状の1日に15人で売上を確保するのは、かなり難しいので、アクセスアップの施策を行わなければなりません。雑誌広告を出したということですが、雑誌(紙媒体)の場合は、「雑誌を見る」→「WEBサイトにアクセスする」というステップがあるので、よほど魅力的な内容のものを掲載しないと効果を出すのは至難だと思います。3万円の雑誌広告であれば、それなり(発行部数と掲載)でしょうから、効果は期待しない方が賢明です。もし広告を行うのであれば、リスティング広告(検索連動型広告)がオススメです。同じ3万円でも、最低限アクセスは費用分稼げますので。その場合でも、キーワード設定を工夫してください。まず設定するキーワードに需要があるかどうか(そのキーワードで商品を探している人がいるかどうか)です。例えば、「文房具」を探している人が多いとした場合、「文房具」だと広告費用が高く競争率も高くなります。そこで、「文房具」に加えて探しているキーワード、例えば「オリジナル」とかを加えた広告設定を行い、より効果的な広告を展開することが大切です。他、集客する方法としてのSEO対策にしても前記の広告同様の考えが必要です。文房具を例に挙げると、誰もが探している「文房具」というキーワードで上位を狙うのが困難な場合には、「文房具」+「オリジナル」。それでも上位表示が難しい場合には、「文房具」+「オリジナル」+「ふでばこ」とかでSEO対策を行います。例え「文房具」で1日に1万の検索があっても、そこで勝負するのではなく、「文房具」+「オリジナル」+「ふでばこ」の需要を少人数であっても狙い、確実に獲得する手法をとります。その少人数が購買に結びつくように、検索した消費者の期待に応える商品と商品ページ作りを行います。

「こんな状態でも、どんどん新作を出していくべきでしょうか?」とのことですが、現状では新作を出すよりもやるべきことはあるように思います。商品点数と商品がわからないので何とも言えませんが、「新作を出せば出すほど制作費がかさんで赤字が増えていくばかり」ということであれば、無理しなくてもよいのではないでしょうか。この辺は、ビジネスプランによると思います。[kayon] さんがショップを開く目的と売上目標によっても戦略は異なるはずですから。

「新作をどんどん出していく事でショップの活気を出したいと思っています」とありますが、活気は新作がなくても出すことはできます。季節的な提案やシチュエーションの提案、商品の組合せ等、同じ商品数でも商品にたどり着くバリエーションを増やすこと、そのページを彩ることで対応可能です。

まずは一度気持ちをリセットして、「ネットショップを開くことで自分が何を求めているのか?」を考えてみてください。少しでも自分の作品を見てもらい使ってもらうことがうれしいのか、それとも事業として成功したいのか等、それによって目標が違ってくるのではないでしょうか。完全なビジネスとしての考えの場合、商品力(開発費用、クオリティ、価格等)と販売におけるマーケティングが必要になるかもしれません。趣味の延長であるならば、販売方法や価格の見直しが必要かもしれません。いずれにしても、あせっても何も変わりませんので、売れていそうな他サイトも徹底的に研究しながら、ひとつひとつやるべきことを積み重ねていくしかありません。成功させるもせさないも、全ては自分次第です。どこまでやるのか、撤退するのか、がんばるのか、やる意義を問いかけてみてください。本気で取り組むのであれば、徹底的にやるしかありません。応援の気持ちを込めてあえて厳しいことを言わせていただくと「出来ることはやっているつもり」は素人の考えです。結果が出してこそプロですので。[kayon] さんの商品に合う販売方法があるはずです。本気でやるのであればプロになってください。そこまででないのであれば、細く長くの方法を見つけてみてください。参考になれば幸いです。

Name:田中 正志  Date:2010年11月24日 19:21

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