CVR改善にも効果的なAmazon Pay
導入後にカゴ落ち率が10%低下したケースも
井野川氏はユーザーにとってのメリットとしてふたつめに挙げたのが「CVRの改善」である。
アイピーロジックがAmazon Payを導入した20社を対象に行った調査によると、その導入前後では、CVRに1.5倍の差が生じている。入力の手間が省略されることにより、カゴ落ちを防ぐことが期待できるのだ。
メガネ専門店「JINS」では、限定モデルをウェブにて販売した際、40%以上のユーザーが決済手段としてAmazon Payを選択。また、過去に行ったCVR改善施策での数字の変化はおよそ数%ほどであったが、Amazon Payの導入後にカゴ落ち率が10%低下したというのは伊藤久右衛門。同社のEC担当者はこの数字に対し、「今まで試した施策の中で最大のインパクトがあった」とコメントしている。
3番めのメリットは「不正取引対策」。Amazon Payの不正検知システムは、Amazonのサイトと同じ仕組みが使われている。
「これにより、Amazonが販売を行っている各国の不正に関する情報をもとに、検知を行うことができるため、不正取引の抑制も期待できるのではないでしょうか」(井野川氏)