ネイティブアド(ネイティブ広告)は、ウェブメディアで配信されているコンテンツと一体化して表示される広告を指す。バナー広告や動画広告など、専用の広告枠で配信される従来型広告と異なり、記事やウェブコンテンツの一つとして受け止めやすいトンマナ・デザインに仕上がっていることから、自然な流れで目に触れてもらいやすく、ユーザーに不快感を与えにくい点がネイティブアドの特徴となっている。
ネイティブアドの広告フォーマットは、米国の広告業界団体 IAB(Interactive Advertising Bureau)が2014年に発表した「THE NATIVE ADVERTISING PLAYBOOK」で次の6種に分類されている。いずれにしても、広告内容やカテゴリーに応じて最適な種類を選ぶのが重要なポイントとなる。
- インフィード型:ウェブサイトやアプリ、SNSなどのメディアで他のコンテンツと同様に表示される体裁の広告を指す。記事コンテンツなどに溶け込む形で掲載されるため、ユーザーの目に入りやすいメリットがある一方で、広告と気づかずクリックしたユーザーに不快感を与える恐れがあるといったデメリットも存在する
- 検索連動型(ペイドサーチ型):検索エンジンやウェブサイト、ECサイトの検索結果に掲載されるリスティング広告を指す。検索結果に連動して表示され、遷移先はLPなど宣伝を主とするページでなく、自然検索と同様のコンテンツの類であることが、ネイティブアドとして定期づけられる条件となっている。キーワード検索など能動的に商品を探すユーザーには効果的だが、潜在顧客への認知度向上には向いていない手法だといえる
- レコメンドウィジェット型:レコメンド配信サービスを通じて、「おすすめ記事」や「関連記事」といった表記で記事下に表出する広告を指す
- プロモートリスティング型:ECサイトや情報検索サイトで見られる、検索結果の上位に表示される広告を指す。表示形式としては、検索連動型(ペイドサーチ型)に類似した形となる
- ネイティブ要素を持つインアド型(IABスタンダード):コンテンツと関係のある内容を表示するバナー広告を指す。コンテンツの中に溶け込む形ではないことから、親和性やクリック獲得の側面から見ると効果が薄れる恐れがあるが、外部リンクの獲得やインタラクション、ブランドリフトといったブランディング指標の計測が可能となる
- カスタム型:上記五つのカテゴリーに当てはまらない手法を指す。記事広告やSNSなどで配布される企業スタンプが例として挙げられる。表示されるメディアの特性や体裁と合致していることがネイティブアドの条件となる
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