ブレインパッドは、生成AI(LLM)と独自のレコメンド技術を組み合わせた新製品「Rtoaster GenAI(アールトースター・ジェンエーアイ)」α版の提供開始を発表した。正式版は、2025年以降のリリースを予定しているという。
Rtoaster GenAIは、感覚的な言葉を使った検索を可能にし、ウェブサイト内の検索体験をより自由かつパーソナライズされたものにする製品。企業は、ユーザーを従来のキーワード検索の制約から解放し、より自然な言葉やフレーズでの情報検索体験提供を実現できる。また、高精度なレコメンドエンジンにより、ユーザーの興味関心に基づいた商品や情報が提示できるため、ウェブサイトを通じた顧客満足度や収益の向上にも期待できるとのこと。
同製品には、Google Cloudの最新生成AI「Gemini 1.5 Pro」を採用し、200万トークンの膨大なコンテキストウィンドウや、画像・動画・音声などを認識できるマルチモーダルAIが搭載されている。これにより、高度な言語理解能力と生成能力を提供し、精度の高いキャプション生成や、個々のユーザーに適した商品レコメンドが可能となる。
「Rtoaster GenAI」の主な機能と特徴
キャプションやカテゴリの自動生成とチューニング
AIによる自動生成で、季節感や商品特性を生かした見出しやカテゴリ作成、商品アピールが実現可能に。
テキストや画像データを活用した商品情報の自動拡張
ユーザーの入力内容をもとに複数の見出しを自動生成。関連性の高い商品や情報の提示により、検索結果の精度向上に貢献する。
検索ログの収集によりユーザーごとの嗜好性の解像度を向上
ユーザーによる自由な検索ワードやフレーズを収集し、マーケティングや商品企画に役立つデータの蓄積が可能となる。
JavaScript挿入による手軽な導入
JavaScriptを挿入するだけで、既存のウェブサイトへの実装を実現。
利用イメージ
「優雅な休日を過ごすアイテム」や「木目で温かみのあるもの」といった抽象的な表現による検索でも、ユーザーの要望に沿った商品や情報を検索結果に表示する。