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2024年8月27日(火)10:00~19:15

「入荷した品物が売れなかったら・・」のQ&A

入荷した品物が売れなかったら・・

Name:yuca Date:2010年04月09日 22:44

初めまして。

ネットショップ立ち上げに興味があり、本を拝読しました。
漠然としいたものが頭の中で整理されてきたように思います。
ありがとうございました。


ある品物(雑貨に分類される紙用品です)を売りたいと考えているのですが、あと一歩のところで迷っています。

まだ日本の市場にはあまり出回っておらず、入手を希望している人たちが多少いることは、キーワード検索などでリサーチして把握しています。広く一般受けするものではありませんが、ある趣味を持った人たちからは購買意欲を得られると思っています。

そこで、ある国ではその品物が一般的に出回っているので、個人輸入をしようと考えつきました。

ウェブショップの卸業者を調べ、日本にも発送してくれそうなところを見つけましたが、条件として○○円以上の注文が必要だということです。

その金額は、安くて気軽に出せる額ではないですが、高すぎて出せないほどの額でもありません。

金額というよりも、その品物を仕入れてネットショップを立ち上げた後、もし売れる見込みがないとわかった場合、ある程度まとまった量の在庫があるこの雑貨を、どうすればよいのだろうか、、と思うと注文に踏み切れないのです。

このようなリスクは背負わなければいけないだろうとは思うのですが。。

プロの方から何かアドバイスがいただければと思いました。

最初から手広くやるといろいろ難しそうなので、商品はその雑貨1点のみで、色柄をいくつも入荷して載せようと思っているのですが、リスクを減らす為には、関連する他の種類の雑貨も陳列した方がいいのでしょうか。

よろしくお願いします。

アドバイスありがとうございました。

そうですよね、何も始めなければ何も売れないわけですから。。

がんばってみようと思います。

失敗したら、レッスン代だと思うことにします!

ありがとうございました!

Name:yuca  Date:2010年04月16日 19:11

著者の田中です。[yuca] さん、読んでいただきありがとうございます。在庫の問題は資金繰りに直結するので悩ましいところです。仕入れる商品が売れるか売れないかということは、商品以外の要素(決済方法、配送料金など)にも左右されるので、なんとも難しい問題です。実際のところ、売れるか、売れないか、仕入れるか、仕入れないのか、全てはオーナーの判断となります。必ず売れるということも、売れないと言うことも、誰にもわかりませんので、そのリスクを減らすためには、[yuca] さんがリサーチしたように、「ある一定の層に方達にはニーズがある」と把握することも判断材料として必要です。つまり、ご自分なりに、需要がある商品なのか、あるいは需要を生み出す商品なのかを見極める必要があります。それが商売の目利きなのかもしれません。

需要がある商品であれば、求めている(探している)人が多いわけですから、検索からユーザーが来て商品を購入する流れがある程度作れますが、需要がある分、一般的には供給しようとする人たちも多く競争率は高くなります。一方、需要を生み出す商品であれば、競争率は低く売り方(価格等)も比較的店舗側が主導で行えますが、「どうやってその商品を知ってもらうのか?」「どのようにその商品の魅力をわかってもらうのか?」がポイントとなります。

それなりの業者から仕入れるとなると、まとまった個数が必要です。[yuca] さんがお考えのように、それも商売を行う上でのリスクです。しかし、何らかのリスクを負わなければ商売を始めることはできません。基本的には、ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンだと思います。一般的に、仕入れ個数が少なければ、仕入れ単価も高く場合によっては納入コスト(配送料等)も負担しなければなりません。一方、仕入れ個数が多ければ、仕入れ価格は低く納品コストは業者負担となるでしょう。同じ価格で売ったとした場合、利益の差は明らかです。また、在庫があることはリスクではありますが、商品が売れた場合に売り切れを作らないので「販売機会を失わない」ですみます。欲しい商品が売り切れだった場合を考えてください。もし私だったら、他の店舗で在庫があれば、よほどの価格差がない限り他の店舗で購入するでしょう。その辺も考えて、仕入れるべきなのかを判断してください。

「それだけの個数が売れるか?」は非常務難しいので、[yuca] さんのように、売れなかった時の対策を考えておくことも必要かもしれません。まずは、仕入れ価格と売値を考えて、いくつ売れば赤字にならないかの損益分岐点を販売個数で計算してみてください。「10個売れば仕入れ値が回収できる」とわかれば、「10個売れるかどうか」を判断すればよいことになります。もしくは、全く売れなかったことを想定して、「経験値としての授業料」だと割り切る覚悟があるかどうかです。実際に売れ残った場合ですが、基本的にはその商品に付加価値を付けて売ってみます。セールやプレゼントです。セールの場合、期間限定にしたり、商品入替のための大処分など何か理由をつけて大特価にしたりします。セールという付加価値にプラスして更にお得感を出した方が、「今買う理由」をユーザーが感じるからです。「これって特だよね、この商品でこの価格なら買ってみよう」と思わせることができるかがポイントです。それでも、ユーザーがあまり訪れない、商品自体の魅力がなく売れない、ということであれば売れません。売れない在庫を抱えていても何もなりませんので、そのときは利益が出ないのを覚悟してオークションで処分します。オークションの場合、価格さえ問わなければ落札される確率は高いですから。「ある一定の層に方達にはニーズがある」商品であれば、ある程度の価格で処分できると思います。

関連する他の種類の雑貨の陳列は、ショップとしての考え方とその商品の性質によると思います。その商品1点でも十分魅力的であれば、「商品はその雑貨1点のみで、色柄をいくつも入荷」という、その商品を専門的に扱うことで問題ないと思います。その方が場合によっては、ユーザーにとってわかりやすく反応がよいこともあります。しかし、そこまで魅力がないと感じている場合には、ショップとしての完成度を高める意味でも他の商品画あった方がよいと思います。基本的に、商品点数が多ければ多いほど、検索の対象もその分増えますので、ユーザーが訪れる機会を増やすことにつながります。

扱う商品はご自分での判断でしかありません。私自身も「思ったより売れなかった」「予想外に売れた」という経験はたくさんあります。大切なのは、その商品を売るために試行錯誤することで何を得て次ぎにつなげるか、だと思います。がんばってください。参考になれば幸いです。

Name:田中 正志  Date:2010年04月11日 11:41

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