著者の田中です。[mai] さん、読んでいただきありがとうございます。オープン当初でも数年経ったショップでも、問題点は積極的に改善していくべきです。ただ、オープン当初は、改善というよりは充実させていくことが課題としてあり、アクセスデータも少なく問題点がなかなか見つけられないことと思います。当初考えていたことに対して、お客様の反応もその数が多くならないと、なかなかわかりません。ですので、明らかな問題点は早急に改善した方がよいのですが、問題かどうか判断がつかない場合には、それよりもショップを充実させることに重点をおいた方がよいでしょう。オープン当初であれば、まだまだやりたいことはあるはずです。つまり足りないと思っていること（画像・説明・コンテンツなど）を掲載していく作業です。

売上の確保には、サイトに来てくれるお客様の数（アクセス人数）の増加と、お客様が購入してくれる確率のアップが必要となります。また、同じアクセス人数でも1人あたりが見てくれるページ数が少ない、あるいは滞在時間が少ない場合には、そのお客様にとってがあまり魅力的でなかったことが予想されます。購入する気持ちがあるお客様は、必ず決済方法・配送・会社概要等のページを見て確認します。ですから、ショップを見に来ても、決済方法・配送・会社概要等のページを見なかったり、商品ページを見ている時間が短かったりする場合には、「もともと目的の商品ではなかった」または「そのお客様にとっては魅力的な商品でなかった」ことになります。これは商品力の問題となりますが、ページの作り方（写真・キャッチコピー・説明文・デザイン等）次第では、その商品の魅力をもっと伝えられることができるかもしれません。これもショップの充実ということになり、購入確率のアップにつながります。

[mai] さんのショップのアクセス数はわかりませんが、アクセスしてくれても購入してくれる人は本当に少ない確率です。ご自分がネットでウインドウショッピングしたり、いざ購入の時にいろいろなショップを比べたりしていることを考えれば、その確率が少ないことは実感できると思います。しかし、その時に購入しなくても、ショップや商品が気に入ってくれれば、ブックマークしてくれてまた来てくれる可能性が高くなります。そういった意味でも、ショップの充実は重要です。

いっそのこと一気にリニューアルする場合も、もちろんあります。その場合には、以前よりお客様が買い物しやすくかつわかりやすくなること、便利になることが大前提です。目先のイメージを変えるために、デザインだけを変更しても、その内容が変わっていなければ、結果的には何も変わりません。

「知名度が低く、新しいお店で日本にないお店」ということ自体は問題ではないような気がします。購入時に不安になるのは、知名度や新しいなどではなく、そのお店の信用度（ここにお金を払っても大丈夫？本当に商品が届くの？）や決済方法・送料の問題がほとんどです。新しくても、お客様が不安にならないような情報掲載があれば問題にはならないと思います。送料は[mai] さんのショップが海外からの発送であれば、料金と日数が問題となることは考えられます。そこは、日本国内と比べると不利ですから、それを上回る魅力が商品にないと購入まで至りません。

ショップを充実させていくには、それ相応の時間がかかります。私が担当させていただいた店舗様でも、5ヵ月かけて少しずつ充実を重ね、その間は何の変化もありませんでしたが、6ヵ月過ぎた頃から急成長した事例もあります。大切なのは「できることから一つずつ」です。あせらず、少しずつでも積み重ねていくことです。どんなことにも言えますが、「ローマは一日にしてならず」なのです。がんばってください。参考になれば幸いです。

Name：田中 正志　　Date：2010年03月14日 18:48