聖林公司・アニウェア・トゥモローランド WOVN.ioで成果を上げる3社を紹介
ここで同社のソリューションを活用し、多言語化を実現する3社の事例が秦氏より紹介された。まずは、アパレルブランド「HOLLYWOOD RANCH MARKET(ハリウッドランチマーケット)」などを展開する聖林公司だ。
外国人の購入比率が60%以上を占める実店舗も存在するなど、世界的な人気を誇る同ブランドは、海外でのさらなるブランド認知および新規販路開拓を目的に、欧米・香港に向けて越境ECを推進。企業やブランド商品に関する情報を発信し、理解してもらうことを目的に多言語化に取り組んだ。
アパレル独特の言い回しや表現が多用されていたため、機械翻訳だけでなく人力翻訳も活用。人の目でチェックしながら表現を最適化した結果、海外からのWebサイト流入率が2%から5%に上昇し、海外EC売上比率も5倍に成長したと言う。
ふたつめの事例は、アニメやコミック・ゲームとコラボしたファッションアイテムを企画・販売するアニウェアだ。日本人のファン向けに商品販売を行っていたが、外国人からの問い合わせが次第に増え、コールセンターのコスト増大が課題になったことを機に、Google翻訳を用いた自力での多言語化に着手したものの頓挫。そこでWovn Technologiesに依頼し、作品のタイトルやキャラクター名、アイテムや必殺技など翻訳が難しい内容も多言語化を実現。外国人や海外ユーザーの期待を裏切らないWebサイトと、迅速に商品提供ができるインフラ整備を行った結果、海外ユーザーが4倍に増加している。
最後に紹介したのは、トゥモローランドの事例だ。ファッションブランドとして多くの店舗を展開する同社は、インバウンドで外国人の利用が急増。とくにECでの海外リピーター増加率が日本語サイトの4倍以上を記録し、「売上の約2%を占めるようになったことから多言語化に取り組んだ」と秦氏は説明する。
同社はスピーディーなサイト構築を目指し、決済については代理購入サービスを利用。WOVN.ioを活用し、3ヵ月で3言語対応を実現したところ、海外リピーター率が英語で30%、簡体字で40%増加した。秦氏は「効率的に運用の自動化を実現できた事例」と補足した上でこのように語り、セッションを締めくくった。
「越境ECの自社構築にはさまざまな高いハードルがありますが、比較的容易に始めることができるECモールもまた、さまざまな課題が存在します。自社ECの多言語化には膨大なリソース・コストがかかると思われる方も、進化するテクノロジーを活用すれば課題の解決は可能です。ぜひ賢くご活用いただければと思います」(秦氏)
Webサイト・アプリの多言語化に興味がある/課題を感じている方へ
Wovn Technologiesは、Webサイト・アプリを最大43言語・76のロケール(言語と地域の組み合わせ)に多言語化し、海外戦略・在留外国人対応を成功に導く多言語化ソリューション「WOVN.io」および「WOVN.app」の開発・運営をしています。本記事で興味を持たれた方はぜひお気軽にご相談ください。詳細はこちら。
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