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事業拡大のアクセルとなるLINE活用 オン・ジャパン、食べチョク、Dr.stretchが秘策を語る

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2020/11/30 11:00

地道な積み重ねが鍵を握る LINE広告で刺さるクリエイティブとは

 続いて、各社からLINE公式アカウント・LINE広告の具体的な活用法について紹介された。フュービックは、LINE広告で配信した静止画・動画広告をもとに、新規顧客の集客を実施。自社サービスについて解説したLP経由で各店への電話予約やフォーム予約につなげている。運用開始月(2020年2月)と最新(2020年9月)の数値を比較すると、月間の新規獲得数は5.3倍に増加。また、1件あたりのCPAも32%改善し、効率的な集客を実現している(フュービック調べ)。具体的には、定期的にクリエイティブを差し替えたり、配信ボリュームを調整したりするなどの工夫を行っているが、とくに「機械学習による自動最適化が働くことで、運用担当者の負荷も軽減できている」と影山氏は説明した。

 ビビッドガーデンは、限られた予算の中で効果を最大化すべく、広告効果の検証に力を入れていると言う。クリエイティブについては訴求商材とフォーマットを、配信対象についてはユーザー属性と配信面について検証を実施。松浦氏は、クリエイティブの実例を紹介しながら運用を行う中で得ることができた気づきについて振り返った。

「最初は、シズル感のある写真に説明を補足する文言を入れた広告配信を行っていましたが、配信を続けるうちに文字が少ないと広告効果が高くなることがわかりました。配信面によって画像サイズも異なりますが、スマートフォン環境でクリックしてもらうには、視認性をより高める必要があります。それらを受けて、食材を全面に押し出したシンプルな訴求がいちばんだと考えています」(松浦氏)

 広告運用における勝ちパターンが見えてきたビビッドガーデンは、果物など季節ごとの商材発掘や新規顧客開拓にも取り組んでいる。「LINEデモグラフィックデータ配信」を用いて、東京都に住む人々に広告を配信してCTRを向上させている。

 また、LINE公式アカウントの活用においても、配信内容・クリエイティブ・リッチメニューの3軸で改善に着手。チャットボットを活用した食べ物に関するクイズなどお楽しみコンテンツを提供しながら、双方向のコミュニケーションにも取り組んでいる。LINE広告は立ち上げから3ヵ月で数百万円規模にまで広告予算を拡大しながらCPA改善に成功。LINE公式アカウントは、ウェブサイトやSNSからの送客のみで友だち数を半年間でおよそ10万人増やすなど、目覚ましい成果を残した。

 オン・ジャパンは、LINE公式アカウントを活用した「新製品のキャンペーンや告知ポスト」「タイムラインへの掲載/POP UP告知」に加え、LINE広告で「友だち追加広告(CPF)」の配信を行っている。LINE公式アカウントの配信メッセージは平均開封率80%以上、クリック率も10%前後を記録していると角田氏は説明(オン・ジャパン調べ)。また、タイムラインではスタッフによる商品紹介投稿をきっかけに商品購入した顧客がInstagramに自主的に投稿を行うなど、LINE公式アカウントを起点としたUGC(ユーザー生成コンテンツ)創出にも成功している。タイムラインの投稿ではエリアターゲティングを用いるため、「『LINEを見て来ました』という来店客が後を絶たない」と、反響の大きさについて語った。

 また、直近半年で2回配信した友だち追加広告(CPF)でも、クリエイティブの検証を行うなどして効果改善を実現。1回めは配信期間2日間で友だち獲得数1,499人、獲得単価234円という結果を残したが、2回めの配信では商品とコピーのブラッシュアップを経て、配信期間7日間で友だち獲得数5,857人、獲得単価133円と効率的に活用している(オン・ジャパン調べ)。

「施策ごとにクリエイティブの出し分けを行うだけで、これだけの成果を上げることができました。当社はグローバル企業という性質上、社内にあるデータ連携などがなかなか進んでいないのですが、これからも基本的な活用を大切にして、成果を出し続けたいと考えています」(角田氏)


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