非エンジニアでも最短1ヵ月で導入可 ファッションECとも親和性の高いYappli
ヤプリが提供する「Yappli」は、アプリ開発から運用、分析までをワンストップで実現するアプリプラットフォームだ。プログラミングの知識を持たない非エンジニアの担当者でも、ノーコードで簡単にアプリ開発ができ、従来のスクラッチ型開発よりも圧倒的に安価かつスピーディーにアプリ制作・運用が可能となる。コロナ禍で今まで以上にスピード感ある対応を求められるEC担当者にとって、最短1ヵ月で導入できるYappliは強い味方となるだろう。サーバー代やメンテナンス費用が定額である点や、容易にバージョンアップができるなど、SaaSならではの強みも備えている。
Yappliの特徴は、直感的に操作できる管理画面にある。2020年7月にリリースされた「ダッシュボードβ版」によって、管理画面にログインした直後からアプリのダウンロード数やアクティブユーザー数、プッシュ通知への反応をひとめで確認し、アプリの“健康診断”を行うことができる。
アプリに新しい機能を追加したい場合は、画面左側のテスト環境と右側の管理画面が連動しているため、ドラッグアンドドロップの操作ひとつで、即座にメニュー変更を行えるほか、アプリ利用を促すプッシュ通知の設定も、「プッシュ通知機能」よりブログ感覚で容易に設定することが可能だ。
アパレル企業に向けておすすめの機能として、金子氏は「ECコネクト」を紹介した。同機能はECサイトからAPIで商品情報を引き込み、アプリ内で商品一覧を高速表示させることでユーザーのストレスを軽減するもの。従来メジャーであったWebViewを用いた商品表示よりも利便性が向上し、実際に「商品詳細誘導率を20%アップすることができている」と言う。
このほかにも、IDやパスワードなどのログイン情報保持機能や、生体認証でログインできる機能、アプリでログインが完了していればアプリ内に表示されるウェブサイトで再ログインが不要となる機能など、UX向上につながる機能が豊富に備わっている。
続いて金子氏は、アパレル企業に好評な機能として2020年7月に実装されたバニッシュ・スタンダードの「STAFF START」との連携機能を紹介した。コーディネートコンテンツを充足させることで顧客に豊富な情報提供を行うのみならず、スタッフ個人の販売実績も可視化できるため、モチベーション向上にも効果的だ。
これまでアプリひと筋で事業展開を行ってきたヤプリは、アプリ管理画面専門のサポートチームを構え、チャットを用いた万全な支援体制を構築。アプリはリリースがゴールではなく、そこからEC売上や顧客のリピート率向上といった成果を生んでこそ意味を持つため、同社はカスタマーサクセスチームによる継続的なフォローにも注力しているそうだ。
「当社では、勉強会やユーザー会など横のつながりを強化する場も定期的に設け、アプリ開発初心者でも安心して取り組むことができる環境構築を行っています」(金子氏)
コロナ禍でオンラインにおける顧客とのつながりをいっそう強化する必要性が生じている今、Yappliで負担を最小限に抑えたアプリ運用を検討してみるのもひとつの手と言えるだろう。