獲得可能性の高い潜在層のみにアプローチ クロスターゲティング機能とは
続いて坪内氏は、D2Cブランドにも応用できる、LINEの法人向けソリューションを横断した潜在層へのアプローチ事例を紹介した。
まずは、ベネッセのLINE公式アカウント「ベネッセ教育情報」の事例だ。同アカウントでは、さまざまな教育関連情報が配信されている。発信した情報をタップした友だちのデータを蓄積し、該当ユーザーの属性に類似したLINEユーザーに友だち追加をうながす広告配信を行ったところ、クリック率が150%向上。ブロック率も低下したと言う。
ここで活用しているのは「クロスターゲティング」機能だ。同機能では、LINE公式アカウントやLINEポイントADで蓄積したデータを、LINE広告の配信に活用できる。これまではサービスそれぞれのデータが独立していたが、同機能のリリースによりデータの横断的活用、LINE広告の精度向上を実現している。
キリンビバレッジのコーヒー飲料「FIRE」では、過去アンケートで「愛飲している」「自販機での購買経験がある」と答えた人と近しい属性に広告配信することで、最大165%までクリック率を高めることができた。
事例を踏まえ、坪内氏は「LINEは今後も企業と消費者をつなぐ架け橋として、両者にとって快適なソリューションの提供に努めます」と語り、セッションを締めくくった。