今後は広告やプッシュ通知の活用へ
データ分析が当たり前の世界に
――成果につながった事例などはありますか。
後藤 成果が出た事例として、メールを送ったが開封していない顧客のみに、圧着ハガキなどのリアルなバリアブルDM(顧客ごとに内容を可変しレコメンデーションするDM)を送る施策を実施した事例があります。このようなOne to Oneの施策に成功し、マス広告である新聞折込チラシ施策を取りやめるクライアントも出るなど、効果も現れています。
――マーケティングへの活用としては、現在はレコメンド、メール配信とのことですが、今後、新しい施策ができるようになる可能性はありますか?
熊谷 データを活用すれば、さまざまな顧客とのコミュニケーションが可能となります。ウェブレコメンドやメール以外では、アプリのプッシュ通知やLINEによるメッセージ配信などがすでに実用化されています。店舗に近づいたり来店したら、即座にその日のセール品をお知らせしたり、クーポンを送るなどの施策も可能です。
――今後の展望をお聞かせください。
熊谷 従来は、クライアントからお預かりしたデータを分析することが多かったですが、今はサービスや業務の設計段階から相談を受けるようになりました。今後も、ビジネスプロセスのより早い段階から支援させていただき、より深いお付き合いができるようになっていきたいと考えています。
堀川 オンラインとオフラインを統合したデータ活用により、クライアント企業とともに、1人ひとりのお客様に寄り添ったサービスの提供を実現していきたいと考えています。そのためにも、既存のデータに加えて分析に有効なデータを新たに取り入れることで、クライアントに最適な分析結果とビジネスへの活用を考えていきたいと思います。
後藤 スマートフォンとアプリが普及することで、クライアントが直接消費者やお客様にリーチできる環境が整いました。これまでは、「インターネットで調べてから店に行く」という行動が当たり前でしたが、今はスマートフォンで調べながら来店する時代になっています。これからは、このようなライフスタイルの変化にも対応した分析プラットフォームの提案や開発を行う必要があると思っています。(了)
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