熱狂的ファンを可視化できた2023年実施の“あるアプリ施策”とは
金子(ヤプリ) 自社アプリ(Anker Japan 公式アプリ)も、ロイヤリティを高める施策として機能していますか?
芝原(アンカー・ジャパン) データを見ると、アプリ利用度と購入頻度やLTVは相関しているなと思います。やはりアプリを入れていると「次もまたここで買おう」と思ってもらいやすいのでしょう。アプリが顧客との継続的な接点になっているのは間違いありません。
金子(ヤプリ) 製品カテゴリーが多岐にわたる上に価格帯も広いと、LTVの捉え方も難しいのではないかと感じるのですが、アンカー・ジャパンさんはどう定義づけているのでしょうか。
芝原(アンカー・ジャパン) やはり購入金額のみでは測りづらいので、購入頻度とカテゴリーをまたいだ購入(クロスセル)を重要視しています。アプリやマイレージプログラムがあることで、お客様の行動を把握しやすくなったため、以前よりもカテゴリーを横断したアプローチやコミュニケーションがしやすくなりました。
金子(ヤプリ) アプリがあればECと実店舗をまたいだ行動も把握できますからね。
芝原(アンカー・ジャパン) 私も、アプリと実店舗の親和性は非常に高いと考えています。当社が自社EC、モール、実店舗とタッチポイントを広げている理由は、お客様が買いたいところで買えるようにするためですが、アプリはその体験をさらに広げてくれます。
金子(ヤプリ) 2023年にアプリを使ってAnker Storeを巡るスタンプラリーを開催していましたよね。ゲーム感覚で来店のきっかけを生んで、顧客とのつながりを強くしていく。あれはおもしろいなと思いました。
芝原(アンカー・ジャパン) あの施策は、回った店舗数に応じて付与する特典を変えていたのですが、全20店舗(2023年時点)を全国回ってスタンプを集めてくれた方も多くいらっしゃって、驚きました。熱量が高いお客様の存在が可視化されたことで、ブランドとしての可能性やファンに向けた施策の有効性を実感できて良かったです。
