「写真等について」のQ&A
写真等について
Name:MANIMANI Date:2010年10月04日 08:02
本当に初心者で大変申し訳ありません。実は、お店以前にとりあえずブログからと思っているものです。お聞きしたいのですが、自分がかわいいと思って撮った雑貨などの写真は、勝手に載せていいのでしょうか? これすごくかわいいです。とか、どこどこで買いました。とか日記の中で紹介するのみですが。それをもちろん商売目的等で使うとか、そういう意味ではありません。
もうひとつは、紹介目的でお店等のURLなどを載せてもいいのでしょうか?
本当に初歩的な質問で申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
著者の田中です。[MANIMANI] さん、読んでいただきありがとうございます。ご質問の件ですが、著作権、意匠権、商標権などが関係するものと思われます。私は法律の専門家ではないので、厳密に法律に照らし合わせての説明はできませんが、知り得ている知識でご説明いたします。
まず、著作権ですが、仲間数人だけがアクセスできるID等で保護されたブログでない限り、私的使用という解釈はできないと思います。ですので、販売目的でなくても著作権の対象となりますが、著作権法では著作物の定義として「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」とあります。ですので、雑貨等の商品は該当しないと判断できるのではないでしょうか。次ぎに意匠権ですが、意匠の定義は「物品の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合。視覚を通じて美感を起こさせるもの」とあり、工業製品等、意匠法で保護されているものはありますが、基本的には立体物が対象となりますので、ネット上の写真には適用されないものと思います。そして商標権ですが、被写体に商標権で保護されているもの(例えば、キャラクターやロゴマークなど)が写っている場合には、それが主たる被写体の場合には著作権法違反・商標権の侵害になる可能性がありますが、風景のような場合には問題ないようです。
以上にように、法的にはいろいろな要素が関係していますが、ネット上には多くの商品写真等が掲載されているのが現状です。厳密に法律に触れているかどうかは別にして、メーカーや企業・店舗としては、その商品の宣伝につながることに対して法的に主張するメリットがない。ということが言えるのではないでしょうか。例えば、ネットショッピングの場合、その商品販売を目的に写真を撮影して掲載しています。ときには、明らかに著作権違反と思える写真も掲載されていますが、メーカーとしてはその商品を売ってくれているので、わかっていても店舗に対して掲載中止を求めることは通常考えられません。ですので、黙認というか、慣例的に商品画像が掲載されているのではと思います。
また、「紹介目的でお店等のURLなどを載せてもいいのでしょうか?」という質問については、全く問題ないと思います。紹介された店舗にとっては歓迎すべきことですし、法的解釈としても、(社)著作権情報センターのホームページにおいて、「無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか。」というQ&Aでの返答に「結論を先にいえば、リンクを張ることは、単に別のホームページに行けること、そしてそのホームページの中にある情報にたどり着けることを指示するに止まり、その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。」とあります通り、道義的な部分はともかく紹介する店舗に許可をもらう必要もありません。もっとも、リンクでのサイト間の移動がなければ、インターネットの仕組みは成り立たりません。
まずはブログからということですが、情報掲載という意味では、ブログもネットショップも同じです。一歩一歩、その仕組みや使い方に慣れていくとよいと思います。がんばってください。参考になれば幸いです。
Name:田中 正志 Date:2010年10月05日 12:20