10の文章より真実味と価値あるひとつの画を ワークマンのビジュアル活用
前出した消費者行動の変化は、ECサイトのコンテンツの在りかたにも変革をもたらしている。井上氏は「ECサイトの中に『映えるコンテンツ』をはめ込んでいきましょう」と語りかけた。そして、PVを5%、10%と上げていくための直感的なビジュアル挿入と、それによる顧客側の変化を示すECサイトの事例として、ワークマンを紹介した。
作業服、作業関連用品をはじめとし、近年はアウトドア・スポーツウェアの領域でも注目を集めるワークマンは、自社ECサイトのトップページ内にハッシュタグ「#ワークマン」「#ワークマン女子」「#ワークマンプラス」が付与されたInstagramの投稿を掲載。また、各特集ページでもビジュアルを意識し、釣りやバイクなどシーンに合わせたウェアの紹介を行い、利用者のモチベーションを上げている。
「当社が提供する『visumo social curator』を用いることで、容易にSNS経由のコンテンツ収集が実現できます。コンテンツ制作の工数を削減するだけでなく、リピートで訪問する顧客に対しても常に『タグって』見つけられる新しい情報提供ができるため、飽きが来ない仕組みを作ることが可能です」(井上氏)
ワークマンが情報発信するこれらのコンテンツは、まさに近年注目を集めるUGC(User Generated Content)と言える。同社は、ECサイトへの掲載許可を顧客から得る際に着用サイズなどをヒアリングし、投稿紹介ページに商品詳細ページへのリンクを付与することで、SNS上で「タグる」以上の情報を提供。デジタル上で既存顧客とコミュニケーションをしながら自らアンバサダーを育て、コロナ禍で創出しづらくなった新規顧客との接点をも生み出している。
「ワークマンの専務取締役を務める土屋氏からは『文章の評価が10個あるより、1枚の画のほうがよほど真実味を帯びていて高い価値がある』というコメントもいただいています」(井上氏)
動画の資産化に取り組むSHIPS ライブコマース動画の利活用も
続いて井上氏は、動画を上手に活用している事例として、シップスが運営するセレクトショップ「SHIPS」を紹介。ECサイトでの動画活用については、「ほかのECサイトとコンテンツの差別化を図ることが必要。とくに動画があると、滞在時間や回遊性に好影響を与える」と説明する。
SHIPSは、企画ものの動画をアップするYouTubeチャンネル「SHIPS Channel」、ライブコマースを行う「SHIPS SHOPPING TV」など動画チャネルを複数運用。「SHIPS SHOPPING TV」のアーカイブはInstagram上の「IGTV」にもアーカイブとして残したり、番組内で紹介した該当商品の商品詳細ページ下部に掲載をしたりと、動画の資産化にも取り組んでいる。
「素材の光沢や質感など、動画でしか伝わらない情報も存在します。そのため、動画では着用感を見せることを工夫しつつ、長尺動画となるライブコマースは該当商品の紹介をするパートから再生できる機能を備え、情報へスムーズにアクセスできるようにもしています」(井上氏)
ECサイトのコンテンツ充実を叶えたい方は必見!
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