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インバウンドビジネス最前線

「普通に塩辛も出してます」熱海の老舗・古屋旅館に聞く 本当に訪日客のためになるインバウンド対策とは


 一時期、“観光客減少”に陥っていた熱海が活気を取り戻しつつある。地元の若者達のさまざまな仕掛けにより、日本人観光客のみならず在住者も増えている。一方外国人集客に関しては、ようやくスタートラインに立ってきた様子。その熱海で、2008年から外国人集客に取り組む創業1806年の古屋旅館・代表取締役社長の内田宗一郎氏に「インバウンド対策」について聞いてみた。

外国人対策として、旅館ではめずらしく
6言語の多言語サイトを制作

創業1806年の古屋旅館・代表取締役社長の内田宗一郎さん

――古屋旅館様、熱海温泉のインバウンドの現状を教えていただけますか?

内田 当館は、気づけば毎日のように外国人客が訪れるようになりました。外国人のお客様は、平日に宿泊される方が多いので非常に収益性が高く、助かっています。国別でいうと、香港を含めた中国の方が多いです。その他だと韓国、アメリカ、カナダが上位でしょうか。

熱海の旅館の中では、FIT(外国人個人旅行者)向け集客ではがんばっているほうだと思いますよ。当館の多言語サイトに関しても英語、簡体字、繁体字、韓国語、タイ語、フランス語と6言語制作し、対応しております。日本全国を見ても、ここまで多言語サイトを持っている旅館も少ないのではないいでしょうか。

これだけ多言語サイトを作った理由としては、売上向上はもちろんですが、外国人の方が公式サイトに訪れた時に、これだけの多言語サイトを見たら、「外国人がたくさん訪れる旅館なんだな」と安心感を持っていただけると思いますので。

熱海エリアのインバウンドの現状としては、まだまだもっとがんばる必要があると思います。正直、日本人客で潤っている宿泊施設さんが多いので、そこまで積極的になれないのは仕方ないことなんですが。2年前に熱海観光協会の外国語サイト(英語・繁体字)も外国人目線に立った作りにしました。

今後は外国語サイトのプロモーションに力を入れていけたら、外国人客ももっと増えるのではないでしょうか。実際、東京から新幹線で約50分で行ける温泉地ですし、ロケーション的には最高だと思うので。

――古屋旅館様はいつ頃から外国人受け入れを始めたんですか?

内田 2008年頃だったと思います。その当時とくに対策はしていなかったのですが、外国人のお客様がぱらぱら泊まりに来るようになって。トリップアドバイザーの評価もすごくよかったんです。なぜか外国人のお客様はいつも満点を付けてくれて。それで「外国人集客」を積極的に始めてみようということになりました。

ただ2008年は、今と違って日本に訪れる外国人が1,000万人に満たなかった頃で、しかもOTA(ネット専業旅行代理店)も、JTBが運営していた「ジャパニカン」くらいしか販売ルートがありませんでした。だからなかなか、そこまでの結果が出ませんでしたね。で、2011年くらいだったか震災の後でしたけど、未来への投資と思い、多言語サイトを専門の業者さんにお願いして作り始めました。今思えば、目先の利益ではなく先行投資としては成功だったんじゃないでしょうか。

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この記事の著者

浦澤 修(ウラサワ オサム)

ライター・編集/株式会社オージャパン 代表取締役 浦澤修

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/5813 2018/12/20 14:53

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