定期購入機能「Auto Pay」でLTV向上にも貢献
今回の「ECzine Day 2018 Spring」ではメインテーマとして「LTV(Life Time Value)」を掲げていたが、井野川氏はそのLTV向上にも効果が期待できるAmazon Payの機能として、定期購入などに利用できる「Auto Pay」を紹介した。
これは、「注文時に選択したクレジットカードを今後も決済に利用すること」について購入者の同意を得ると、金額やタイミングを設定して請求することが可能となり、提供サービスの内容に応じて決済パターンをカスタマイズできるという仕組みだ。従来の定期購入のイメージにとどまらず、定期購入+追加購入、使用量に応じた定期従量課金、カートを経由しない1クリック購入などにも対応するという。
また井野川氏は、Amazon Pay決済とそれ以外の決済での購買回数別の比較データを提示。それによると、Amazon Pay決済を利用している顧客は、他の決済を利用する顧客よりも定期的に4回以上購入を続ける割合が高いという。(SUPER STUDIO調べ、2018年3月)
「定期購入をしていても、途中でクレジットカードが期限切れになってしまう可能性があります。ただ、Amazon Payをご利用の場合には、クレジットカード情報が常に最新の内容にアップデートされている可能性が高いので、獲得した定期購入のお客様が減るリスクの低減も見込むことができます」(井野川氏)
導入事業者のLafayetteが語る、Amazon Payのメリット
セッション後半では、Amazon Pay導入事業者であるLafayette(ラファイエット)でONLINE STORE MANAGERを務める村尾 真行氏と、Amazon Pay 導入パートナーのGMOメイクショップ マーケティング部 MakeShop課 マーケティングチームの河津 直貴氏が登壇。井野川氏の進行でトークセッションが行われた。
Lafayetteは、神奈川・東京を拠点にメンズアパレルのセレクトショップを展開。自社ECサイト「Lafayette ONLINE STORE」では、GMOメイクショップのカートとあわせてAmazon Payを利用している。また、GMOメイクショップはAmazon Payの公式認定制度「グローバルパートナープログラム」のプレミアパートナーだ。
井野川 EC事業を展開されている中で、どんな課題をお持ちですか?
村尾(Lafayette) 永遠の課題ともいえるのは「新規のお客様の獲得」です。まずそこが広がらなければ、その先の施策でも十分な効果が得られませんので。
井野川 Amazon Payを導入されて、その部分ではお役に立てていますでしょうか?
村尾(Lafayette) お客様にとって、購入したことがないECサイトで個人情報を入力するのは大きなストレスになります。Amazonアカウントをお持ちのお客様なら、Amazon Payを使うことでそれを解消できる。このメリットは大きいですね。実際に、Amazon Pay経由でお買い上げいただく新規のお客様はかなり増えています。
井野川 ほかにもAmazon Payの導入メリットはありましたか?
村尾(Lafayette) クレジットカード決済の不正利用対策です。監視や調査など付随する業務の負担が大きく軽減されました。