カゴ落ち率、新規会員登録率が改善
利用者情報が自社資産になるAmazon Payを選択
――KEYUCAのECサイトについて、皆さんがどのようなお立場でかかわっているか教えてください。
藤田(KEYUCA) KEYUCAは、キッチン用品や家具、カーテンを取扱うインテリアショップで、関東を中心に全国に店舗を展開しています。私は主業務としてECを担当しており、伊藤忠ファッションシステム(以下、IFS)様、アイピーロジック様(以下、アイピー)には、自社サイトを構築した頃からお世話になっています。
田中(IFS) 当社は大きく分けてマーケティングとブランディングの2つの事業を展開しており、前者にEC事業の支援チームがあります。そこで4年ほど前からKEYUCA様の業務を受託させていただき、私は当初からの担当となります。
毛塚(アイピー) 当社は、EC-CUBEでのサイト構築、保守、関連サービスの運営などをメインに手がけております。KEYUCA様のECサイトに関しては、IFS様と連携しつつ、保守や追加開発などを担当しています。
――KEYUCAのECサイトに、Amazon Payを導入されたきっかけをお聞かせください。
藤田(KEYUCA) 自社ECサイトを開始後、順調に売上は伸びていったのですが、比較的早い段階で伸びが止まってしまい、いわゆる「踊り場」に達してしまいました。原因を探っていたところ、カゴ落ち率がECで言われる平均的な数値よりやや高いことがわかったため、それを解決するための手段としてIFS様からご提案いただいたのが、Amazon Payでした。
その他にEFO(エントリーフォーム最適化)なども含めて検討したのですが、お客様のユーザビリティ向上の観点でも有益性が高いと判断し、Amazon Payの導入を決めました。
田中(IFS) それまでKEYUCA様のECサイトは、カートに入れてから完了するまでのステップがやや多めで、中でも最も離脱が多かったのが新規会員登録でした。当然ながら、ページが多ければ多いほど、手続きの途中で離脱する可能性は高まります。会員登録のステップを簡略化するサービスとして、ID決済が有益であると考えました。
他社のID決済も候補には上がったのですが、Amazon Payを選んだ一番の理由は、アカウント登録されている氏名、電話番号、メールアドレスなどの会員情報がKEYUCA様の資産になることでした。中には顧客情報を事業者が取り込めないID決済があり、それでは意味がないと判断したのです。その一方で、Amazon Payでは、お客様のクレジットカード情報は導入事業者様には伝わらない、セキュリティに配慮された仕組みになっています。
毛塚(アイピー) 機能的な部分で言えば、他のID決済はリンク型が多いなど、自由度があまり高くないものもあります。開発する立場としても、制限の少ないAmazon Payが最もやりやすかったですね。