メールと広告に特化。欲張りすぎないライトさが特徴
――では、『CART RECOVERY カートリカバリー』の特徴とは?
野口(E) メールと広告に特化しているところですね。機能を盛りだくさんにしすぎず、重要な点にフォーカスしているのが最大の特徴です。
カゴ落ちをリアル店舗でたとえると、商品を手に取ったのに置いて帰ってしまう状況。ここで店員さんが声をかけるのはすごく効果的なのですが、ウェブではできていなかった。
それをずっと不思議に思っていたのですが、よく考えると、簡単に実現できるソリューションがなかっただけではないかと。カゴ落ちに特化したものがあれば、多くの方にライトに使っていただけるのではないかと考えました。
――メールと広告に特化した理由とは?
野口(E) MAの登場でさまざまなマーケティング手法が試されましたが、何だかんだでメールが一番効果的なんですよね。そのため、まずはメールをメインにしたかったのがひとつ。一方で、非会員の方でもカゴ落ちは発生します。メールが送れない人にリーチするなら広告だろうと。これで、ほとんどのユーザーにカゴ落ち訴求ができますから。
カゴ落ちした人に表示する広告は、商品画像と「お買い忘れはありませんか?」というメッセージになるのですが、これって今まではなかったものですよね。現行のリターゲティング広告では、どういった文脈で商品に辿り着いたかまでは汲みとっていません。何となく見ただけかもしれないし、間違えてクリックしたのかもしれない。
その点、カートやお気に入りに追加するのは、明確な意思と行為が伴っています。そういったユーザーの行動・文脈を引き継いだ広告は、従来より一歩進んでいると言えるのではないでしょうか。
――具体的な効果としてはいかがでしょうか。
野口(E) こちらは、カゴ落ちメールとカゴ落ちリマケ広告を実施しているクライアントの例です。特筆すべきは、開封率43%、クリック率10%、それにクリックした人の半数が購入に至っているという点で、これは驚異的な数値だと思います。月間で140万円以上の売上増加となり、当然お客様にもご満足いただいています。
西井(T) ここはシンクロでコンサルしている企業様ですね。なお、『CART RECOVERYカートリカバリー』では、カート放棄率が損失金額でも出てくるんですよね。これを見ると、カゴ落ちを放置しておくのはもったいないと、どんな企業様でも感じると思います。