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カシオ計算機、直営ECにAkamaiのボット対策ソリューション導入 人気商品販売時のボット攻撃を回避

 アカマイ・テクノロジーズ合同会社(以下、Akamai)は、同社のボット対策ソリューション「Bot Manager Premier」と「Content Protector」をカシオ計算機株式会社(以下、カシオ)が採用した旨を発表した。

 カシオは、総合電子機器メーカーとして「G-SHOCK」をはじめとする時計事業、関数電卓などの教育事業、電子楽器やキーボードなどのサウンド事業を中心に展開しており、世界中で親しまれる「CASIO」ブランドを有している。特に、時計事業における日本以外の売上比率は8割超を記録。直営EC事業の順調な成長を踏まえ、さらなる拡大に向けた施策を実施している。

 同社は、こうした背景からサイバー攻撃などの脅威を経営課題と捉え、「情報セキュリティの強化」を重点方針の一つとして掲げている。近年、グローバル展開する直営ECサイトを運営する中で、G-SHOCK限定モデル販売時のボットやAIによる自動購入の横行や、新商品発売時にある地域からDDoS攻撃を疑う規模のボットが押し寄せるなど、正常なECサイト運営に支障を及ぼす事態が発生。影響がグローバル規模に波及した経験から、ボットによる大量アクセスや攻撃を防ぎ、コンバージョンと売上を確保することが重要課題だと認定し、Akamaiのソリューション導入を決めたという。

 カシオは、Bot Manager Premierの導入により、ボットの可視化とアクセス遮断を実現。併せてContent Protectorも採用し、日々巧妙化するボット攻撃への対応を行っている。Content Protectorの導入により、月間3,000万から4,000万件にのぼる不要なスクレイピングリクエストのブロックが可能となり、人気商品販売時にも安定した販売処理を実現。従来のレートコントロールではすり抜けていた、分散して行われるボットリクエストの検知・遮断も実現可能にし、2分間で約6,000万件規模のDDoS攻撃が行われた際にも、副次的な防御効果を発揮したとのこと。また、AIによる効率的な検知手法の採択により、運用コストとチューニング工数の削減にも成功している。

 カシオは、今後もAkamaiのソリューションを活用しながら、グローバルECサイトの安定運用とスクレイピング対策を実施していくとしている。

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