全選手・全ニーズに応える「BAYSTORE ONLINE」の役割
━━まず、「BAYSTORE ONLINE」の特徴についてお聞かせください。
今野 横浜DeNAベイスターズには多くの選手が所属していますが、実店舗ですべての選手のグッズを網羅するのは物理的に困難です。そのため、オンラインストアでは「全選手に関するグッズを用意していること」を大きな特徴としています。支配下登録されている全選手のユニフォームを受注生産で受け付けるなど、店舗ではフォローしきれない幅広いニーズに応えるのがオンラインの重要な役割です。
━━実店舗との役割の棲み分けは、どのように設計されているのでしょうか。
今野 基本的には新商品は店舗もオンラインも同時発売ですが、オンライン限定の商材も戦略的に用意しています。例えば、高価格帯のメモリアルグッズや、カスタマイズ可能な「オールプレイヤーズ」商品、記録達成時のハイライトグッズなどです。直近では、コラボ商品のオンライン限定カラーを発売するなどの施策を行っています。
また、スタジアム観戦中のお客様は荷物になるのを避けたい心理があるため、サイズの大きな商品や、ライフスタイル系の商品はオンラインでのニーズが非常に高い傾向にあります。お客様の反響を見ながら店舗間の在庫調整を行うことで売上の最大化を図っています。
試合展開を「全試合」監視。熱狂を逃さないスピード開発の裏側
━━ベイスターズといえば、ヒーローインタビューでの言葉が翌日にはグッズ化されている「スピード感」が話題です。これを実現する体制はどうなっているのですか。
吉田 商品企画グループでは、全試合に担当者を割り当ててリアルタイムで試合をチェックしています。テレビの試合展開だけでなく、SNSでのファンの皆さまの盛り上がりにもアンテナを張り、「今、この言葉がトレンドになっている」という空気感を逃さないようにしています。
━━そこまで迅速に動けるのは、組織としてどのような工夫があるのでしょうか。
吉田 広報グループとの密接な連携が欠かせません。MD部だけで動くのではなく、広報がヒーローインタビューの印象的なシーンをSNSで切り出し、そこに私たちがグッズ販売の情報を引用する形で投稿します。
ファンの皆さまの「あのシーン、最高だった」という熱量が冷める前に、適切なコンテンツと商品をセットで届ける設計を全社的に行っています。また、ご協力いただいているメーカー様とも「即時に発売すること」の重要性を共有しており、デザインから商品化までのフローを極限まで効率化しています。
