動画広告接触者の15%が検索、その施策の裏側に迫る
――TwitchとFire TVで、Z世代に響くようにどのようなクリエイティブや配信設計を工夫されたのでしょうか。
ケイラー クリエイティブは主に2種類を用意しました。一つは「原神」のキャラクターとコラボ商品が流れる、シンプルな機能訴求型の動画です。もう一つは、あえて高画質を避け、昔懐かしのゲームにあるような8ビット調のドット絵を採用した、ゲーム感を強調するクリエイティブです。

この8ビット調クリエイティブは、Z世代にとって「昔っぽさ」が逆に新鮮に映り、高いエンゲージメントを獲得できました。配信設計では、動画広告を閲覧したオーディエンスをAMCで抽出し、その層にディスプレイ広告でリマーケティングを行いました。
この際、スポンサー広告でもカスタム画像を活用し、オーガニック検索結果に並んだ際も「原神」の世界観を視覚的に強調することで、認知から検討・購入への流れをシームレスに繋げました。

――得られた成果について教えてください。
ケイラー Twitchでの動画広告のCTRは、カテゴリーのベンチマークを大きく上回りました。また、Amazon内のブランド検索数を調査したところ、動画広告の接触者のうち、なんと15%が「原神+UGREEN製品名」といったブランドキーワードを検索していたことが判明しました。
ゲームタイトルとのコラボレーションに合わせたチャネル、そしてAMCを活用したデータドリブンなアプローチが、ロイヤリティの低い層に対して明確な効果を発揮した事例と言えます。
Amazon Adsの運用に関して最も信頼されるパートナーに
――最後に、Amazon Ads運用におけるXnurta様の強みと、今後の展望についてお聞かせください。
ケイラー 弊社の最大の強みは、グローバル単位でナレッジを共有している点です。中国の運用チームはアメリカをはじめとする様々な市場の運用を支援しており、豊富な経験を持っています。その知見は日本市場でも活かされています。
そして、我々の強みは、人の知見だけでなく、テクノロジーを駆使したサポートにあります。過去にAmazon Ads パートナーアワードの「テクノロジーイノベーションアワード」を2年連続(2023年、2024年)で受賞しており、Amazon Adsに関してはイノベーションの最前線を走っていると自負しています。この受賞は、スポンサー広告のAI最適化エージェントや、AMC Hubによるレポーティング・オーディエンス作成の自動化が評価されたものです。
さらに、Amazon DSPのAI最適化ソリューションも開発しており、時間帯別の予算調整や入札額調整などをAIでコントロールできるようにしています。また、LLMを活用したレポーティングエージェントも開発しており、チャットで求めるレポートを自動で作成し、インサイトまで提示することで、広告代理店様の工数削減にも貢献しています。
今後の展望に関しては、グローバルで「Amazon Adsの運用で最も信頼されるパートナー」になることを目指しています。日本市場においては、弊社の最先端テクノロジーを日本の広告代理店様にも活用していただき、広告主様のパフォーマンスを向上させることに注力したいと考えています。

