株式会社ウェザーニューズは、天候や季節で変わる消費者ニーズを的確に捉えたECサイト運営を支援するため、EC事業向けの気象データセットの提供を開始した。天気や気温、体感などの予報や過去データ、花粉や乾燥指数など、オンライン消費に影響する気象データをパッケージ化している。

これにより、ECサイト運営者は1kmメッシュの天気や体感の過去データを用いて、気象による消費行動の変化を分析できる。予測データを活用して、今と今後の需要を高精度で予測可能となる。
たとえば、1時間ごとの短期予報や10日先までの中期予報をもとに気温や体感に合わせたコーディネートを提案するほか、花粉飛散量が多いタイミングで花粉ガード効果のあるマウンテンパーカーのような機能性アイテムを紹介するなど、様々なデジタルマーケティング施策に活用できるとのこと。加えて、10分ごとのタイムリーな実況天気や天気予報を、商品の仕入れや配送計画の調整にも役立てられる。
気象データ提供サービス「WxTech」
気温や体感の変化を考慮したプロモーション、商品の仕入れ、配送計画を支援するため、ECサイト運用に影響しやすい気象データをパッケージ化。同データセットでは、1kmメッシュ(四方)の「天気・体感予報」「花粉予報」「紫外線予報」といった予測データと、2018年以降の1時間ごとの気温・雨量など「過去の天気・体感」を蓄積した過去データ、10分ごとの実況天気データをAPIで提供する。
「天気・体感予報」では、72時間先まで1時間ごとの天気、気温、体感指数、体感温度、降水量を予測する「短期予報」と、10日間先まで1日ごとの天気、最高気温、最低気温などを予測する「中期予報」をそろえている。
また、同社の体感指数は、過去寄せられた1,500万通の体感報告と当時の気象データを分析し、最新の気象データをもとに極寒・寒い・ちょうどよい・暖かい・暑いなど10ランクで予報したものとなっている。花粉ガードやUV対策のような機能性アイテムの販売促進にも活用できるように、1kmメッシュの花粉予報、乾燥指数、紫外線指数、熱中症情報など生活情報の予測データも用意されている。
「過去の天気・体感」は天気、気温、体感温度、降水量、風速など、様々な気象要素の過去データをラインアップ。指定された日時や緯度経度にもとづきデータを提供する。
なお、過去データは、全国1万3,000地点の気象観測網、ウェザーニュースアプリのユーザーから1日20万通ほど寄せられる天気報告をもとに、1kmメッシュの細かさで独自の気象予測モデルの計算結果を再解析している。