回遊率3.3倍・CVR4.7倍を実現 効果を発揮した“ある施策”を紹介
──ZETA SEARCHの再導入と日々のチューニングにより、オンライン上の顧客体験向上を実現しているコメ兵ですが、その中で気づいた運用ポイントを教えてください。
甲斐(コメ兵) 当社のお客様は、スマートフォンでKOMEHYO ONLINEを閲覧する人が圧倒的に多いです。スマートフォンの小さい画面の中で表示される項目が多すぎると、お客様は欲しい情報を見つけづらくなり、ストレスを感じるでしょう。ストレスフリーな検索体験を実現するには、UI/UXの改善が非常に重要であり、ZETA SEARCHが必要不可欠だといえます。
出張(ZETA) 商品を見つけやすい自社ECサイトを構築するには、表示する項目の取捨選択が欠かせません。たとえば、お客様がキーワード検索をした際、画面の大部分をバナーが占めている状態では、不便に感じるのではないでしょうか。
KOMEHYO ONLINEでは、スマートフォンでも商品がより探しやすくなるように、現在デザインの最適化を進めている段階です。今後は、ざっくばらんにアイデアを出しあえる場を用意し、施策のPDCAサイクルをさらに回していきたいと考えています。

──検索エンジンの精度に加えて、回遊性の向上も顧客と商品の出会いを創出する重要な要素だといえます。既に進めている取り組みはありますか。
甲斐(コメ兵) 新たにハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」を導入し、お客様が様々な商品と出会うきっかけを作っています。また、ZETA HASHTAGとZETA SEARCHの連携により、ハッシュタグをクリックした後にサイズやブランドを軸とした絞り込みや並び替えが可能となりました。お客様の利便性向上はもちろん、ソリューション同士のシナジー効果も期待しています。
まだ導入して間もないですが、ハッシュタグをクリックしたお客様は、そうでないお客様に比べて回遊率が3.3倍、CVRが4.7倍となり、成果が出ています。とはいえ、そもそもハッシュタグをクリックするお客様が多くないのが現状です。遷移先にさらに親和性の高いハッシュタグを出すといった工夫により、利用するお客様の割合は今より増えると思います。そして、頻繁にクリックされているハッシュタグを分析すれば、お客様の目にとまりやすいキーワードの傾向が見えてくるはずです。
出張(ZETA) SNSで日常的にハッシュタグを活用している人は、探している商品と類似した特徴のものが探せるというメリットを理解しています。これからは「ECサイト上でも活用できる」といった認識が消費者に浸透し、スタンダードになっていくのではないでしょうか。既にコメ兵様はハッシュタグを通じて回遊性向上の成果を得ていますが、まだまだ伸びしろがあると考えています。
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