グループ会社の機能も使い分け可能
エートゥジェイは、パッケージ型のECプラットフォームを提供する株式会社ecbeingや、SNSを活用したマーケティングサービスを提供する株式会社visumoなどをグループ会社に持つ。そのため、グループ全体を巻き込んだ支援が可能だ。グループ会社が取り扱う各種マーケティングツールを組み合わせながら、自社ECサイトに必要な機能を取捨選択できる。
野村氏と田家氏は、「座間氏に紹介されたvisumoのサービスが、iwakiの自社ECサイトにフィットした」と話す。
「自社ECサイトを立ち上げる以前より、SNS運用には注力していました。特にInstagramにはお客様がiwakiの商品を使用した際のお写真が多数投稿されていたことから、『体験』『コト』の共有という部分で、ECカートと連携しUGCを積極的に活用する方法を探していたのです」(AGCテクノグラス・野村氏)
「以前から大変ありがたいことに、Instagramでは多くのお客様が綺麗な写真を投稿し、iwakiへの愛を発信してくださっていました。座間氏にvisumoを紹介された際には、重要なタッチポイントの1つとして、『ここには投資すべき』と社内で考えが一致しました。自社ECサイトにお客様の投稿を掲載することで、お客様に喜んでいただける相乗効果のサイクルができています」(AGC・田家氏)
昨今、トレンドの移り変わりが激しさを増している。自社ECサイトに取り入れた機能が、いつの間にか陳腐化してしまうケースも少なくない。グループ全体をマイクロサービスと捉えているエートゥジェイは、日々アップデートされる各種機能を活用することで、トレンドに合わせたEC運用を促進できる点にも強みを持つ。
iwakiの成長がAGCグループのブランド力も高める
iwakiが自社ECサイトを立ち上げてから約3年。専門用語を覚えるところから始まったが、現在はSNSごとにコミュニケーションの仕方を変えるなど、自社ECサイトの運営に関連した施策のレベルも以前より上がっている。さらなるスキルアップを図りながら、今後どのようなブランドを目指すのだろうか。
「3年前は、Instagramで『映えた』画像を掲載すれば間違いないと思っていましたが、今はそれだけではお客様のエンゲージメントが上がらないと気づきました。これからもEC運営を続けていくためには、お客様とのタッチポイントのハードルを下げ、CXを最適化させる。そして何より重要なのは、『新鮮味』です。時代の流れに合わせて変化できなければ、お客様も離れていくでしょう。この先も、メルカートと伴走しながら1つひとつ課題をクリアしていきたいですね」(AGCテクノグラス・野村氏)
「一般的に、『iwaki=AGCグループ』という認識はまだ十分に浸透していないと思います。お客様との双方向なコミュニケーションを地道に続け、iwakiのブランド力を高めることで、AGCグループのイメージアップにもつなげたいですね。メルカートを活用したECサイト運営やマーケティング施策は、iwakiだけでなくAGCグループ全体のブランディングにも寄与すると思っています」(AGC・田家氏)
伴走しながらともにiwakiのEC運営を成長させてきた座間氏は、「1年目のときに比べると、SNS運用なども含めて話している内容のレベルがまったく違う」と語る。iwakiが目指す次の目標に向かって、エートゥジェイは、引き続き支援を行っていく。
「iwakiのマーケティングスキルがかなり高くなっていますが、当社としても勉強になる点が多くあります。これからもiwakiのEC運営を支えていきたいです」(エートゥジェイ・座間氏)
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