1,000人が選ぶポップアップのワースト体験トップ5とは
ここで深田氏は余談と前置きをしつつ、1,000人に行った「ポップアップで受けた悪い体験」についての調査結果を紹介した。40%前後のユーザーが回答したワースト5の結果に共通するのは、「×ボタンが押しづらいこと」である。
「ここで注意すべきは、ポップアップの存在そのものが不満なのではなく、『消したいタイミングで消すことができない』という挙動が問題であるという点です。ユーザーが不要と感じた際にすぐにポップアップを閉じることができる状態を作り上げる。つまり、引き際が肝心であるということです。これが非常に重要なポイントと言えるでしょう」(深田氏)
深田氏は、シナリオ設計時の考えかたについても言及した。使い勝手を考慮することは大切だが、「ユーザーは『自分のことは自分で解決したい』という気持ちも持ち合わせているため、手取り足取り提案をすることはあまり望ましくない。先回りをして、自己解決ができるユーザーに『物足りない』と思われることのない体験を提供しつつ、Webサイト上での振る舞いかたがわからないユーザーに対しては、適切な解消の手立てを提案する。こうしたシナリオを描くことが、多くのユーザーに快適な体験の提供につながると言える。
最後に深田氏は、最適なWeb接客と顧客体験の提供を実現できるツールとしてCROプラットフォーム「Sprocket」を改めて紹介。マルチステップWeb接客やMA、CDP、他ツールを用いたデータ連携によるきめ細やかなターゲティングとパーソナライズに加え、導入後のサポートについてもアピールした上で、このように語りセッションを締めくくった。
「当社は『どうすればユーザーにより良い価値を提供できるのか』、『ROIをより良いものにできるのか』と考え、サポートを繰り返してきました。5万回ものA/Bテストから示唆を得た課題解決シナリオを提供できる点を強みとし、最適化の代行と成果でしっかりとコミットできる座組みには自信を持っています。コンバージョンの改善はもちろんのこと、今後もクライアント企業様に向け、長期的なサポートを行っていきます」(深田氏)
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