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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2022 Summer レポート(AD)

5万回のA/Bテストから多様化するユーザーニーズを把握 成果につながる接客型Webサイトの作りかた

4つのフリクションパターンを理解し、Webサイトでも接客を再現

 なお、深田氏によるとフリクションにも大きく4つのパターンが存在すると言う。

  1. コンテンツの存在に気づいていない:そもそも気づいていないため、重要な内容でも見てもらえない
  2. コンテンツを見ようと思っていない:読みにくさなどが原因で拾い読みされているため、見落としが生じる
  3. コンテンツに到達できない:コンテンツの存在に気づいていても、どこから遷移するかがわかっていない
  4. コンテンツの内容が理解できていない:概念的もしくは専門用語が羅列されているなどの理由で、内容がわからない

「Webサイトでコンバージョンを生み出すには、『ユーザーは思いがけないところで離脱している』と自覚しなければなりません。フリクションを除外して、快適な利用体験を創出することが大切です」(深田氏)

 さらに深田氏は、「Webサイト=セルフセービスの前提はもう成立しない」と問題提起した。つまり、これからの時代は提案型のWebサイトを作り上げる必要があるということだ。具体的な施策案として、3つの事例が紹介された。

1. トップページにコンテンツへの分岐点を提示

 商品点数やカテゴリー、コンテンツが多く、さまざまな行き先が存在するWebサイトにお勧めなのが、このシナリオだ。トップページのポップアップで「今日は何をお探しですか」と語りかけ、行き先を複数提示。ユーザーがたどり着きたい情報にスムーズにリーチできるようにしたことで、購入完了改善率が116%に向上している。

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2. 「有効な機能」をタイミングに合わせて提案

 複数ページを遷移しても求めているコンテンツにたどり着いていないと見られるユーザーには、「絞り込み検索機能」、「お気に入り」、「店頭取置」など便利な機能の提案を行う。実装されているにもかかわらず、使われていない機能が存在する場合は、さりげなく認知をうながすことが大切だ。

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3. アプリのアピールや機能訴求を行う

 アプリをリリースしていても、ユーザーが存在や使いかた、機能を理解していないケースは少なくない。そこでアプリをアピールするポップアップを実装。機能訴求を行うパターンAとダウンロードキャンペーンを周知するパターンBでA/Bテストを行った結果、前者の施策が高い効果を上げた。

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「コロナ禍により、多様なユーザーがインターネットを活用するようになりました。そのため、セルフサービス型のWebサイトで成果を上げるのが年々厳しくなりつつあります。『デジタルネイテイブ』と呼ばれるZ世代も、自分に合ったコンテンツがレコメンドされる状況に慣れているため、『情報を探してもらう』のではなく『情報を提供する』ことが大切です。つまり、接客型への移行が望ましいと言えます」(深田氏)

コンバージョン率を改善したい方にお勧めの資料 「顧客を動かす」訴求メッセージ

 些細な表現の違いが、コンバージョンや売上に大きく影響することは少なくありません。顧客視点に立ち、「気の利く提案」や「つまずきケア」となるメッセージ発信が重要となります。この資料では、コンバージョンに影響する「訴求メッセージ」の言葉選びについて解説します。

『3万回のA/Bテストで見えた!「顧客を動かす」訴求メッセージ』のダウンロードはこちらから

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ユーザーはいつ提案を聞いてくれる? タイミングを見定めたシナリオの描きかた

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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