SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス(AD)

ソーシャルギフトでBtoB需要拡大も視野に ギフト特化のブランド戦略で成功を収める八代目儀兵衛

ギフトを受け取った顧客へのCRMやBtoB需要にも応用可 ソーシャルギフト(eギフト)の可能性

 なお「aishipGIFT」では、2022年5月に自社EC内で追加の機能開発なしにソーシャルギフト(eギフト)への対応を実現できる「ソーシャルギフト機能」をリリースしている。同機能を用いると、顧客が普段愛用する自社ECから住所を知らない友人や知人に容易にギフトを贈呈できる環境を作ることが可能だ。また、事業者にとっても顧客体験やLTVの向上、ギフト需要拡大による売上増が見込めるばかりでなく、これまでソーシャルギフト(eギフト)の主戦場となっていたモール出店時の「顧客情報を入手できない」という課題をクリアすることができる。つまりソーシャルギフト(eギフト)は顧客・事業者双方にwin-winとなる可能性を秘めた存在であると言えよう。

 神徳さんも近年のソーシャルギフト(eギフト)需要には注目しており、八代目儀兵衛なりの活用法を模索しているところだと説明する。あくまで案のひとつではあるが、このように構想を語った。

「当社には、ノベルティや福利厚生としてお米ギフトを活用したいといったご相談が頻繁に寄せられます。こうしたBtoB需要に『ソーシャルギフト機能』を活用できるのではないかと考えているところです。従来は依頼をいただいた企業の方から送付リストをいただき、当社が転記して送付手続を行っていましたが、個人情報受け渡しの問題もある上、ギフトを受け取る相手が必ずしも企業が把握する住所への送付を希望しているとは限りません。ソーシャルギフト(eギフト)という形で企業が社員に権利を付与し、好きなタイミングで好きな場所に各々が送付依頼できるようになれば、喜んでいただける方がより増えるのではないでしょうか」

 また、「ソーシャルギフト(eギフト)を受け取る相手が任意で個人情報を提供する」という点を活かし、従来のギフトECでは実現が難しかった継続的な顧客接点創出にも着目していると神徳さんは続ける。

「自社ECで同機能を実装するメリットは、もちろん許諾を得た上ではありますが、ソーシャルギフト(eギフト)を受け取った方に向けても、今後プロモーションを展開できる可能性がある点だと私は考えています。たとえば、送付先登録欄にニュースレター登録のチェック項目を設ければ、希望する方に向けて後日メルマガ配信やCRMを実施することができます。

 ギフトECはひとりの顧客が複数人に送付するケースが多いため、ブランドや商品の利用(体験)人数自体を増やすことは比較的容易でした。しかし、ギフト送付先にはプロモーションを実施できないため、せっかく生まれた顧客接点を活かしきれないもどかしさがあったのも事実です。ソーシャルギフト(eギフト)はこうしたハードルを乗り越えることができる。そんな可能性を感じています」

 サードパーティCookieの規制など、個人情報の収集・活用が困難を極める昨今。これからは自社EC起点でデータを収集できるチャンスを逃さず、いかに有効活用していくかが事業者の明暗を分けると言っても過言ではない。ソーシャルギフト(eギフト)は、既存顧客の力を借りながら、新たな顧客との出会いを輪のように広げることができるだけでなく、いつでもどこでもつながることができるデジタルの利点を活かしながらブランド力を高めるポテンシャルに満ちたアプローチ方法のひとつと言えよう。自社で扱う商材や顧客の特性、需要を鑑みつつ、BtoB、BtoC双方の視点から商材開拓を試みてはいかがだろうか。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
ECホットトピックス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)

立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/11266 2022/06/08 11:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング