単品通販では顧客単価増 食品業界でも活用できる自社アプリ
4. DERMED(デルメッド)公式アプリ
福岡で化粧品の単品通販を行うDERMEDでは、顧客の商品購入を容易にするために自社アプリの開発を検討していたが、開発負担を軽減すべくYappli導入を決定。神田氏は「メイン顧客層が50代であったため、スマートフォンアプリ利用に不慣れな方もいると考え、まずはダウンロードするメリットを訴求するところから始めた」と同社の施策を説明する。
同社は限定の美容コラムを発信するなどコンテンツ強化に注力した結果、公式アプリ経由のリピート率を70%にすることに成功。購入単価も10%以上向上していると言う。
5. ピエトロ公式アプリ
ドレッシングやパスタソースなどの調味料を製造・販売するピエトロでは、「アプリを点在する顧客接点のハブにしたい」「ECを強化したい」「ピエトロのファンに使ってほしい」という思いから、公式アプリの展開を開始。2021年4月に公式アプリをリリースし、2022年1月からは実店舗・EC共通のポイントサービスを始めている。
外部システム連携、ユーザー単位の顧客分析、CRMも容易にする「Yappli」
こうした自社アプリの開発を容易にするアプリプラットフォーム「Yappli」は、クラウド型・ノーコードでアプリ開発ができ、さまざまな運用・施策展開ができる点が特徴と言える。
「多彩な機能から自社に必要なものを選択し、スピーディーにアプリローンチが可能です。年間200以上の製品アップデートを行っているため、常に最新の仕組みを活用できるほか、支払いもサブスクリプション形式となるため、大きな初期コストがかかるといった心配もありません。
『Yappli』では、現在API接続による外部システムとの連携に力を入れています。また、Yappli内に蓄積したデータの活用を推進するため、アプリ内の行動データや属性データをユーザー単位で分析できる機能『Yappli Data Hub』の提供も行っています。すでに皆様がお使いになっているサービスとアプリをつなげることで、より高度な施策ができるようになっています」(神田氏)
すでに同機能を活用している三陽商会では、「購入単価27%増、購入回数17%増、セッション回数16%増という結果が出ている」と語る神田氏。ヤプリは、ユーザー単位で分析したデータからより効果的なCRM施策につなげるべく、2021年10月にはノーコードの顧客管理システム「Yappli CRM」をリリースしている。最後に神田氏は同社のサポート体制について言及し、セッションを締めくくった。
「『Yappli CRM』で施策を実施する際の設定はノーコードで可能です。また、CRMの考えかたについてのトレーニングや勉強会も定期的に実施しています。専門チームが伴走しながらサポートしますので、ご安心ください」(神田氏)