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「いつになったら黒字に…?」のQ&A

いつになったら黒字に…?

Name:由良 Date:2011年01月29日 01:05

初めまして!
こちらの本を参考に、ネットショップ(雑貨屋)を立ち上げました。
今更ながら、とても初歩的な質問なのですが、教えて下さい。

まず商品を仕入れてから開店しますが、この時点で赤字からのスタートになりますよね。
その後も在庫の確保や新商品の入荷で、常に赤字どころか、どんどん赤字額が増えていきます。
利益の方が上回り、店が黒字化するのは、一体いつになるのでしょうか…?

と言っても、様々だとは思いますが、皆さんお店を始めてどれくらいの期間赤字が続くものなのかと疑問に思いました。

あと、収入の何パーセントを広告費にあてる…などと言いますが、赤字の場合はどれくらいの金額を広告費にあてれば良いのかわかりません。

お恥ずかしい質問かもしれませんが、教えていただけたら助かります。

著者の田中です。[由良] さん、読んでいただきありがとうございます。「店が黒字化するのは、一体いつになるのでしょうか…?」というご質問ですが、売上・利益率(粗利益)・経費等がそれぞれ異なりますので、皆さん黒字になる時期も異なるものと思います。例えば、商品を20個仕入れて5個売れた場合でも、粗利益(売上−仕入価格)と店舗運営経費によって異なることになります。一般的にわかりやすく単純に考えるのであれば、1ヵ月単位で、「売上」−「粗利益+経費」がプラスになれば、月次では黒字ということになります。経費とは人件費も含めて店舗運営に必要な費用です。売れていない商品は、期末時に棚卸資産となり来期へ持ち越しますので、利益計算には関与させないのが税務上の処理となります。

大切なのは、全ての経費と粗利益を計算して、どのくらい売り上げれば黒字になるかと把握していることと、現実的な売上目標を立て、その目標をクリアするための施策を行っていくことです。その施策の中に広告戦略が位置しますし経費削減も入ります。いずれにしても、売上がなければ決して黒字にはなりません。「売れない」をどう捉えるかです。売れない原因は必ずあります。アクセスが少ないのであれば、アクセスアップの施策を考える。アクセスがあるものの購買率が低い、または全く売れないのであれば、商品ページや決済・配送・価格など、トータルで原因を考え改善していく。一人あたりのページ閲覧数が少ない場合には、サイト回遊施策を考える。などなど、売れていない場合には、やるべきことがたくさんあります。

[由良] さんのショップには、1ヵ月に何人の方が訪れていますでしょうか?数えるほどということでしたら、店舗に導く施策に力を入れなければなりません。例えば、1日に10人、1ヵ月で300人の人が訪れていて売上がなかった場合、どのように感じ取るかが重要です。ネットショップだと数字を見ているだけで実感がありませんが、実店舗だと考えてください。[由良] さんのお店には、300人の方が来て商品を見ていってくれたのです。その光景を想像してみてください。お客様は、商品を手に取りますが購入することなく帰っていきます。もったいないと思いませんか?中には冷やかしできた方もいるでしょう。しかし、「何かよいものはないかな」と思って訪れた方も必ずいます。「しかたがない」ではなく、「どうして購入しなかったのか?」を考えることが大切です。出来ること、出来ないこと、事情によりいろいろあると思いますが、嘆いていても現状は何も変わりません。冷たい言い方かもしれませんが、黒字にしたいのであれば自分ががんばるしかないのです。全ては[由良] さん次第です。

「収入の何パーセントを広告費にあてる」ですが、これは決まっているわけではありません。大企業の場合には、売上の3%がお広告費用としているところが多いと聞きますが、個人事業や中小企業には当てはまらないでしょう。広告という観点では、リスティング広告が、最も費用対効果が高いと思います。
<Yahoo!リスティング広告>
http://listing.yahoo.co.jp/tspromo/index.html
などです。
基本的にはクリック広告(1クリックいくらというクリックした回数と単価による広告)になります。クリックの単価は、キーワードによって上下しますが、その商品に興味がある人に対しての広告表示ができるため、広告からの購買率が高いことが大きな特長です。「1クリック×広告単価×購買率」で考えて、広告費用を利益で吸収できるのであれば、非常に有意義な広告になります。

<例>
1クリック20円で購買率10%だとすると、1購入に対してかかる広告費用は200円。1購入単価での利益が200円以上あれば、差額が広告を使っても利益がでることになる。

売れないと気持ちもめげますが、がんばってください。参考になれば幸いです。

Name:田中 正志  Date:2011年01月30日 16:10

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