置配とは
置き配とは、受取側があらかじめ指定した場所に荷物を届けてもらうサービスです。 玄関前・物置の中・車庫・メーターボックス・置き配バッグや宅配BOXなど、同一の住所内であれば非対面で荷物を受け取ることができます。
不在時だけではなく、在宅で手が離せない場合なども利用することが可能です。再配達の連絡をしたり、荷物の到着時間と タイミングを合わせなければいけなかったりという手間が省けるので、利用が急増しています。
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置き配を実施しているサービスと企業は?
現在置き配サービスは、大手の宅配会社やECサイトで対応が可能になっています。企業によって手続きが異なりますが、代表的な5つの会社をピックアップしてご紹介しましょう。
日本郵便の置き配とは
日本郵便では以下の条件が満たされる場合、置き配サービスを実施しています。
- 郵便ポストに入らない荷物
- ゆうパック・国際郵便物
- 住所内の場所
- 外から見えない場所
- 雨などで汚損の可能性がない場所
書留郵便物やセキュリティゆうパックについては、
- 施錠ができる宅配BOX
- 受領証発行機能を備えたロッカーもしくはアンカーで固定されたBOXなど
が条件となっています。
日本郵便の置き配サービスを利用するには、『指定場所配達に関する依頼書』を配達担当の郵便局に提出することが必要です。 玄関のドアノブなどに固定することができる『置き配バッグ・OKIPPA』をネットショップで購入し設置することで、『指定場所配達に関する依頼書』の提出を省略することができます。
佐川急便の置き配とは
佐川急便は2020年5月より『指定場所配送サービス』を開始しています。
- 飛脚宅配便
- 飛脚航空便
- 飛脚ジャストタイム便
が対象となり、基本的には個別契約を締結した出荷元の荷物が条件です。
あらかじめ受取側から指定された場所に配達が完了した場合、セールスドライバーが証拠として写真を撮影し、送り状や不在票で通知するシステムです。
玄関前・物置・車庫などが指定可能ですが、
- 送り先と同一の住所内
- 雨などの汚損の可能性がないところ
- 安全に保管できるところ
を推奨しています。
ヤマト運輸の置き配とは
ヤマト運輸は個人向けにEAZYというサービスを提供しています。EAZYは連携したオンラインショップで購入した荷物が対象です。
- 商品購入後に届くお届け予定通知
- LINE(クロネコメンバーズ限定)
- オンラインショップで注文時に設定
以上3つの方法で設定が可能です。
- 玄関前
- 宅配BOX
- ガスメーターBOX
- 物置
- 車庫
- 自転車のかご
- 管理人預け
を選択することが可能で、荷物が届く直前まで変更することができるという特徴があります。
Amazonの置き配とは
Amazonでは、サービス対象地域内で置き配のサービス利用が可能です。対象エリアでは玄関への置き配が初期設定となっています。在宅でも不在でも置き配となるため、置き配以外の配達方法(対面など)を希望する場合は、配送オプションでの変更が必要です。
Amazonの置き配は、発送通知メールに「Amazonでお届け」と記載されている場合に利用可能で、前回利用時の設定が引き継がれるため、毎回の指定は不要になります。
配送状況画面でお届け済みとなっているのに荷物が届いていないといった場合には、Amazonならではの補償対応もしてくれるので安心です。
楽天の置き配とは
楽天の置き配サービスを利用するには、以下の条件に合っていることが必須になります。
- 置き配サービス対象ショップでの注文
- 注文金額が10,000円以下かつ、前払いでの注文
- 医薬品を含まない注文
指定のサイトから荷物のお問い合わせ番号を入力し、置き配申し込みボタンから希望の場所を指定します。配達完了時にはEメールやSMSで配達完了通知が送られてくるシステムです。
楽天の置き配サービスの特徴は、配達希望時間の指定もできること。また日本郵便と同様の『置き配バッグ・OKIPPA』を購入し、利用することも可能です。
置き配を利用したくなるメリットとは?
置き配は非常に便利なサービス。使い方を押さえておくことで、大きなメリットが生まれます。置き配にどんなメリットがあるのか、4つのポイントをご紹介しましょう。
非対面で受取ができる
置き配は非対面で受取ができるメリットがあります。コロナ禍において、人との接触を極力避けたいという人も少なくないはず。忙しくて手が離せないときに不在扱いになってしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
置き配の設定をしておけば、仮に在宅している場合でも、非対面で荷物を受け取ることができます。
不在時でも確実に受取が可能
日時指定をしていたけれど、急な予定が入って時間までに帰ることができなくなった…そんなときでも置き配サービスを利用することで、確実に荷物を受け取ることができます。
すぐに利用したい商品などの場合、不在票で再配達を依頼するのは非常に手間がかかります。時間によっては翌日以降になってしまうことも考えられるでしょう。
そんなとき、置き配を使うことで不在にすることが多い方でも再配達の手間を省くことができます。
行動や時間の制限が不要
時間やタイミングが合わないといった理由で、荷物を受取ることができないということがなくなるのも、置き配の大きなメリットといえるでしょう。
受取るために在宅しなくてはいけないとなると、行動や時間がかなり制限されてしまいます。あらかじめ置き配の指定をしておくことで、行動や時間の制限が不要になります。
場所を選べる
置き配は場所を選べるメリットもあります。
スタンダードな場所は玄関前ですが、一軒家の場合は物置・車庫・自転車のカゴ・設置した宅配BOXなどが指定可能です。集合住宅の場合は管理人預け・ガスメーターボックスなども利用できます。
それぞれのライフスタイルに合わせて、都合の良い場所を選ぶことができるため、安心して利用することができるでしょう。
置き配のデメリットとは?
便利な置き配サービスですが、利用する際には注意したいデメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのかを理解し、トラブルに遭わないよう注意が必要になります。ここでは置き配の課題ともいえる3つのデメリットをご紹介します。
盗難
置き配最大のデメリットは、盗難の可能性があるということです。特に玄関前を指定し、荷物をそのまま置いてある状態は避けたいもの。
オートロックのマンションでも被害がでていることから、できれば外から直接見えないところを指定することをおすすめします。
ちなみにAmazonは、置き配の盗難被害に遭った場合、商品の再送や返金などの補償制度があります。購入するショップや配送会社によって補償の内容や範囲は異なりますので、購入前に確認をしておくと良いでしょう。
汚損・破損
置き配の指定した場所によっては、汚損や破損の可能性があります。
- 玄関前に指定したら雨に濡れてしまった
- 物置に荷物を入れてもらったが不安定な状態だったため落下して商品が破損してしまった
- 軽量の荷物を自転車のカゴに入れてもらったら風で飛ばされてしまった
せっかく注文した品が配達後に汚れたり壊れたりするのは非常に残念です。指定する場所や荷物の形状によっては、デメリットもあるということを覚えておきましょう。
誤配
置き配ならではのデメリットとしては、誤配が挙げられます。
- 他人の荷物が届いた
- 届くはずの荷物が届かない→他所へ配達されてしまった
現在、宅配の需要はこれまで以上に大きくなっており、これまでの対面での宅配であれば防げたはずのミスも、置配などの登場によって増加傾向にあります。
受取側のミスではありませんが、対面ならリアルタイムで気付けるミスともいえるでしょう。誤配から再送の手続きには手間と時間がかかります。置き配は荷物を間違えられてしまう可能性もあるのだということを知っておくことが大切です。
置き配のトラブル回避方法を紹介!
盗難・汚損や破損・誤配など、置き配だからこそ起きてしまうトラブルの数々。では受取側がどのようなことに注意をすればトラブルに巻き込まれないのでしょうか?
宅配ボックスの設置
玄関前に宅配BOXを設置することで、盗難・汚損・破損のトラブルを防ぐことができます。
設置工事のいらない置き型のスタンドタイプ・鍵やワイヤーの付いている折り畳みタイプ・ポスト一体型のタイプなど、生活環境に合わせた宅配BOXが市販されています。
- 置き配に適した指定場所がない
- 玄関前においてもらったら盗難に遭ったことがある
- 留守にすることが多く常に置き配を指定している
上記のような条件の方は、宅配BOXを設置することで、未然にトラブルを回避することができます。リーズナブルでおしゃれな商品もたくさんありますので、ぜひ設置を検討してみてください。
防犯カメラの設置
防犯カメラの設置は非常に有効なトラブル回避方法です。
防犯カメラは犯罪の抑止効果が高く、被害に遭ったときの証拠映像になります。コストは決して安くありませんが、絶大な効果が見込めるため、導入されているご家庭も少なくありません。
- 日中不在にしていることが多い
- 閑静な住宅街で人通りが少ない
- 落書きなどの被害に遭ったことがある
- 宅配の業者と荷物のことでトラブルになったことがある
人目の少ない住宅街などは意外にも盗難の被害が多く、さらに車へのいたずらや落書き、自転車の盗難なども地域によっては頻発しています。
防犯カメラは盗難だけではなく、万が一業者側の不手際があった場合なども、確認することが可能です。効果を求めるのであれば、防犯カメラの設置をおすすめします。
コンビニ受取の利用
置き配が難しい状況であれば、コンビニ受取を利用しましょう。
- 玄関前にスペースがなく宅配BOXを設置できない
- ECサイトの利用が少ない(頻繁に荷物が届くことはない)
- 置き配に適した環境・場所がない
以上のようなケースでは、24時間営業のコンビニ受取が便利です。
購入したショップや配送会社によって取り扱いのあるコンビニが異なります。自分の家の近く・職場の近くなど、どのコンビニに受取に行けばよいのかを確認した上で利用するようにしましょう。
コロナ禍で置き配を賢く利用しよう
コロナ禍にある現在では、外出の自粛やできるだけ人との接触を減らしたいという点から、宅配サービスの需要が増加しています。
仕事が忙しくて不在が多い、行動や時間の制限が煩わしいなど、従来の宅配サービスが抱えていた課題を解決するために生まれたのが、置き配のサービスなのです。
置き配にはメリットもデメリットも存在します。 自分のライフスタイルや生活環境を考えて、賢く置き配を利用しましょう。