(4)機能訴求
- 目的:選択した商品に関する情報提供で購買意欲をプッシュするため
- 事例:ニッセン
初回訪問ユーザーが商品詳細ページを閲覧する際、サイズ表記に関するポップアップを表示。サイズ表記の詳細情報への誘導を行い、安心して商品を選べるようにした結果、CVRが120%に向上した。また、商品にお気に入り登録のチェックを入れていない場合、お気に入りチェックボタンを訴求するバナーが立ち上がり、誘導する仕組みに。CVRが115%に向上した。
これらは該当ページ来訪者すべてに表示するのではなく、「ログインユーザーのみ」、「機能の未利用者のみ」のように、用途に合わせて表示するようにした。
(5)後押し・不安払拭
- 目的:カートの段階での不安を払拭し、購買決定を促進するため
- 事例:コスモライフ
初回訪問ユーザーがカートページにたどり着いたタイミングで、紙芝居形式のFAQを表示。不安を解消することに成功し、CVRが130%にまでアップした。こうした最後の後押しは、表示のタイミングで大きくCVRが変わることに気づき、表示までの速度を変えてチューニングを行った。
木下氏は最後に、それぞれサイト来訪時で157%、サイト回遊中で156%、決済前のカート付近で119%と、SprocketのWeb接客ツールを導入した場合の平均CVRを紹介。以下のように話し、セッションを終えた。
「Web接客でページのトップからカートまで、幅広く改善できるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。これらの施策を参考に、ぜひ施策を検討していただきたいです。またSprocketはシナリオを重視しており、その設計や設定・改善を継続的にサポートすることで、CVR向上を実現してきました。なにかあれば、ぜひ相談していただければと思います」