異業種と掛けあわせで新しい価値を マシュマロ電報誕生まで
――立ち上げは2012年7月で、もうすぐ2年ですね。おもしろいサービスですが、思いついたきっかけは?
「もともと、『日本ロイヤルガストロ倶楽部』というECサイトで、フルーツやお菓子の産直をメインにやっていました。そこから新規事業として作ったのが『マシュマロ電報』です。食品に食用インクを使って印刷できる、フードプリンタという機械が数年前から出てきていて、それを使った動物の形のお菓子なんかが好評だったんですね。だから、食品に印刷する技術を使って、新しい商品が作れないないかなと思い、企画しました。
ある時、丸くて表面が平たいマシュマロがあったので、試しに印刷してみると、本当にプリンターで印刷したようにきれいにできたんです。それでかわいい絵柄を作ってみたり、いろんな試作をしてみたんですけれども、今かわいいものはたくさんあるので、かわいいだけでは難しいかなと。
それなら、名入れ商品がすごく人気だから文字を印刷してみよう。それでもまだお客様は少ないだろうから、もっと新しい驚きになるようなものはないかなと考えました。それで、掛け合わせというか、違う業種のところに販売してみてはどうだろうと。
食べ物として売るというよりは、それ以外の業種に売ることで、食べ物であることが付加価値になる。その組み合わせによって、新しい面白さを出そうと考えたんですね。文字として使えるものをいろいろ挙げてみたところ、電報には食品を使ったものが今のところないので、新しい組み合わせになるんじゃないかと思い、『マシュマロ電報』ができました」