自社ECサイトに独自の画像検索エンジンを簡単に追加できる
データ分析以外にも、Alibaba Cloudは多様なソリューションを用意。直近で提供開始を予定しているのが、画像検索サービスの「イメージサーチ」だ。
これはタオバオにも実装されている機能で、検索ウィンドウのカメラアイコンをタップし、ユーザー(消費者)が気になったモノを撮影して検索すると、撮影画像と同じ商品や近い商品、関連商品を結果として返すようになっている。画像とキーワードを組み合わせた商品検索なども可能だ。商品マスタの画像データさえあれば、同様の画像検索エンジンを自社ECサイトにも簡単に追加できるようになる。
ほかにも、画像の中にどのような要素が含まれているのか自動認識したり、不適切な画像を認識して自動的にぼやかすことができる「Image Recognition」という機能を夏から秋にかけて提供予定だという。
なお、「中国のクラウドサービス」という点で、データの扱いなどに関してネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、冒頭でも触れたように、Alibaba Cloudはグローバルに展開するクラウドサービスであり、世界基準の厳しいコンプライアンスニーズにも対応している。信頼性や安全性の面においても、もはや他のグローバルなクラウドベンダー同等と考えてよいだろう。
「日本のユーザーのデータは日本国内のデータセンターに格納され、もちろん日本の法律に準拠して保護されます。SBクラウドによるサポートも含め、安心して利用できるグローバルレベルのクラウドサービスとして、ぜひご検討ください」と下牧氏は最後に語り、セッションを締めくくった。