現地ユーザーが好むサイト構築が必須
配送、決済サービスも重要
たしかに、ゴゴシングの日本への越境ECサイトを見ると、日本ユーザーが好む無彩色系でデザインし、ベーシックなTシャツやカーディガンといったアイテムをサイト上段に配置するなど、日本ユーザーが違和感なく、ショッピングを楽しみやすい工夫を凝らしています。
また、韓国と比較した日本の特徴として、派手な広告を全面に出すというものがあります。ゴゴシングではそうした傾向を踏まえ、さまざまなイベントを開催したり、「カテゴリ別ベストアイテム」ページを毎週更新するなどしてサイトに動きを作っています。
さらに、EMS配送追跡サービスをはじめ、ペイパルやコンビニ後払い決済サービスを導入、日本ユーザーが安全かつ、安心してショッピングができるようインフラ面を整えています。
自社サイト運営に主力、毎月250種類の新商品掲示
ゴゴシングでは、起業から10年間、自社サイトに注力してECを運営してきました。その結果、蓄積された購入データーをもとに、顧客の9割を占める10代後半~20代前半の若年層をターゲットに、トレンドを意識した独自の商品開発を行い、競合他社との差別化を図っています。
スカートやブラウスなど、毎月250種類以上のアパレルアイテムを定期的に更新。訪れたユーザーがひとめで、いまのファッショントレンドがわかるようなサイト構成にもしています。その結果、若い顧客層の支持を集め続けることに成功しています。
「トレンド分析や顧客ニーズを捉えたオリジナル商品の開発に取り組みながら、顧客満足度向上やリピート率向上に力を入れていきます。今後は、体型や流行スタイルが似ているアジア諸国の進出も目指しています」(ファンCEO)