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[韓国越境EC成功物語]手作りジュエリーで海外ユーザーに直接アプローチ「オッドブラン」

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2018/07/23 11:00

 韓国は、全国にわたる高速インターネット網の構築や高いスマホの普及率などで小売産業のEC化が進んでいて、事業者によるEC起業が非常に活発な状況です。最近では、地理的、文化的に近い日本市場に向けて「越境EC」に取り組む事業者が増え、若年層の注目を集めるケースも増えつつあります。本コラムでは、韓国のグローバルECプラットフォーム「cafe24」を通じて開業したユニークな韓国の越境ECショップを紹介したいと思います。

伝統的な手法×若年層が好むデザインが成長の要因
ユーザーの思い出を金属に刻む手作りジュエリーEC

 手作りのジュエリーやアクセサリーの販売を手がける「オッドブラン」は、2016年から自社ECを展開しています。

 ジン・スジョンCEOは、ユーザーの思い出を金や銀などの金属に刻むというコンセプトで、顧客のニーズに合わせた商品を取り扱っています。赤ちゃんの足型ペンダントやカップルの指紋を刻んだネックレスなどを手作りで制作し、販売しています。

 他社のアクセサリー商品と差別化を図るため、一部の人気商品に限り、ユーザーからのカスタムオーダーにも対応しています。たとえば、表面に赤ちゃんの足型を入れ、裏面には赤ちゃんの描いた絵などを刻むペンダントなどがあります。

 ジンCEOは、自分の思い出や価値を大切にするユーザーと自社EC上で直接コミュニケーションを取り販売を行ったことが、成長の要因だと考えています。また、釉薬付けの純銀を高熱窯で焼き上げる伝統的な手法を守りながら若年層が好むデザインを取り入れたことも、売上を伸ばした一因でしょう。

 こうしてオッドブランは、ネットを中心に口コミが広がり、ポップアップストアや実店舗を相次いで出店。韓国国内での認知度が高まりました。

 2017年には、グローバルECプラットフォーム「cafe24」を通じて、英語、中国語、日本語の自社ECサイトを開業。越境ECの広まりを受け、海外からのアクセスも増加しました。実店舗を訪問する外国人観光客も増えているようです。

 ジンCEOは、中世ヨーロッパで手紙を封書する時に使った「ワックスシール」のロゴを、米国、中国、日本で特許を出願し、積極的に海外展開を行っています。

世界のユーザーにアナログなアプローチを行っている
世界のユーザーにアナログなアプローチを行っている

 海外市場の中では特に日本で反響があり、2018年秋には大丸京都店でポップアップストアも出店する予定です。また、中国語のサイトへのアクセスや購入に関する問い合わせも増えているので、今後売上も増加することが期待されています。


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