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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

Microsoft Azureはビジネスをどう変えるのか(AD)

製造業にIoTを。熟練者のすごさを数値にして可視化するコンテックの「CONPROSYS」とは

まず自社工場に導入。
手書きのデータを可視化したことで得た成果とは

――CONPROSYSは、まず御社のマザー工場に導入されたということですが。

中本(C) はい。当社の小牧工場は多品種少量生産をしていますが、これは日本の多くの製造業も同様です。競合は台湾、中国などの大きなロットの工場になり、それらに勝つためにはどうしたらいいかと考えた時、CONPROSYSを使って、データの抽出、可視化、分析をして最適化を図り、強いIoT環境の構築を目標としました。 実際、今まで紙で管理していたものがデータとなり、可視化できたのは大きな成果ですね。

株式会社コンテック 生産本部 部長 生産管理部 中本賢司さん
コンテックのマザー工場である小牧工場でCONPROSYSを採用。

――実際に、どんなデータを取得するのでしょうか。

西川(C) いくつかパターンはありますが、温度や湿度の管理、ラインの監視、工員の稼働状況のモニタリング、使っている道具の情報取得などですね。たとえば「静電チェッカー」という機能は、従来、人力で確認していた工程にCONPROSYS を応用したもので、チェックをパスしていない人間は作業ができないようにしました。

――分析した結果、何か成果はありましたか?

西川(C) 同じ作業をするのでも、作業者によって時間が違うのは、以前からわかっていたことでした。それはいわゆる「熟練度」の違いだったわけですが、目で見ても判断できない。しかし、データ化すれば必ず数値で表せますよね。今まで、熟練者のどこがすごいのかわからなかった点が、数値化することで明確になりました。 また、ある作業者の離席率が多いことがわかったのですが、その原因は、部品の供給の効率や、品質に問題があることだと判明したため、その上位工程を改善することで、稼働率の上昇につなげました。

株式会社コンテック
グローバル営業本部 東京支社 東京第2グループ 兼 CONPROSYS販売促進チーム グループ長
西川誠さん

――導入にあたり、何か苦労はありましたか?

谷脇(東京エレクトロンデバイス、以下T) 今回、開発期間が2ヶ月と非常に短かったことです。それでも何とか稼働まで持って行けたのは、マイクロソフトさんが用意している可視化ツールであるPowerBIとAzure SDKのおかげでした。

小牧工場への導入でポイントとなっていたのがデータの可視化でした。PowerBIはExcelファイルやCSVファイルなどをサポートし、グラフや地図などを連携させた可視化が簡単にできるので採用いただいた次第です。

また、Azure SDKを利用することで、CONPROSYSをAzureに接続するための開発工程を大幅に短縮できたことも大きかったです。

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数百社からの引き合い。 同じ課題を抱えた製造業を支えていきたい

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この記事の著者

渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。 会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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