河野さん、クラブハリエの「お届け先」の仕組みにうなる
みなさん、ネットショッピングしてますか? 自分のショップだけじゃなく他店でも買ってますか?
お客さんの気持ちをいつでもイメージできるようにするには、自分の店で買うことも大事ですが、ほかのネットショップを利用することも同じくらい大事です。 ラーメン屋さんが味を探求するために、いろんなライバル店を食べ歩くのと同じですね。
先日、ぼく自身が体験した話を書きますね。ご存じの方も多いと思いますが、クラブハリエってバウムクーヘンで有名なお店があります。ぼくはここのバウムクーヘンが好きなのでオンラインショップで買おうと思いました。 実家の両親も好きなので、ついでに送ってあげようと思ったわけですが、みなさんはどんな購入遷移をイメージしますか?
自分のぶんと、実家のぶんと、2回購入すると思いますよね。ぼくはそう思ってました。でもクラブハリエのショップはそうじゃありませんでした。
カートに入れるボタンを押す際に、「お届け先」を同時に選ぶようになっているんです。そして、常に表示されているサイドバーのカートには、送付先ごとの購入商品が表示されます。
まさに店頭ならふたつの買い物かごを持って、こっちは自宅用、こっちは実家に送る用と商品を入れてレジに持っていくと思いますが、それをサイト上で実現しているんです。
同じ商品セットを複数の配送先に送る、という仕組みではありません。商品は個別のカートに入れることもできるし、もちろん同時にすべてのカートに入れることもできるので、最終的には送付先ごとに購入する商品は異なります。 そして、一度の決済で購入は完了します(配送指定日や時間帯、のしの有無などは個別に選択できます)。
ぼくはこれを体験して、よくできてるなあと思いました。買う人の気持ちをよく考えているだけでなく、店頭での購入体験をうまくネットショップ上で再現できているなと思ったのです。
もちろんこれはほとんどがギフト需要のショップだからできることでしょうし(しかも複数の配送先が選ばれる率が高いのでしょう)、これ以外の部分では改善したほうがよいと思う点もいくつか感じました。 だけどぼくらはいいところだけ模倣していけばいいので、このギフト購入のために特化したショッピングカートから学べる点は多いと思うんですよね。
ほかにもあります。