新規顧客強化は、既存顧客の除外精度を高めるところから始まる
キャンペーン分割は主に商品軸での工夫方法だが、事業者目線でいえば「新規顧客に向けた広告アプローチを強化したい」といったケースもあるだろう。こうした要望を自動入札に反映するには、新規顧客がコンバージョンした際の売上を1.2倍にするなど、あえて高い数値を設定して機械学習の最適化を促すほかに、事業者側から既存顧客を媒体に定義するやり方が存在する。
「どちらも管理画面から設定可能です。既存顧客を特定するには、Google側へ顧客リストを連携させる必要があります。そして、既存顧客を配信対象外に設定すれば、それ以外の顧客(=新規顧客)のみへの配信が実現可能です」
既に、P-MAXの設定画面内に実装されている「新規顧客に対してのみ入札単価を設定する」を用いてキャンペーン最適化に取り組む事業者もいるかもしれないが、同機能ではオフラインの顧客やCookieの保存期間を超過した休眠顧客は除外対象とならない。純粋な「新規顧客」にアプローチするには、電話番号など保有する顧客データと連携し、Googleに重複する顧客を除くようオーダーする作業が必要となる。
「新規顧客向けキャンペーンと、通常のP-MAXキャンペーンを並行して配信した例では、前者の学習の最適化が進み、通常と比較すると新規率2.8倍を記録しています。P-MAXのパフォーマンスを最大化するには、まだまだ人間の手で改善できることがたくさんあるとおわかりいただけたのではないでしょうか」
神林氏は、最後にこのように語りセッションを締めくくった。
「今回紹介した手法はあくまでも一部であり、事業者によって最適な手法は異なります。P-MAXのパフォーマンスはまだまだ向上させることができますので、手始めにフィードの改善とタグの追加にぜひ着手してみていただきたいと思います」
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