アフィリエイターの不正行為を可視化 フラウドクリック率も約50%減へ
チェク・ジャパンのソリューション導入後の変化について廣瀬氏が尋ねたところ、大石氏は「アフィリエイトによる不正誘導に気づくことができた点は大きい」と説明。実際に、悪質なアフィリエイターが不適切なアフィリエイトタグを仕込み、あるウェブサイトを閲覧したユーザーがオーガニック検索やほかの広告でバイク王&カンパニーへコンバージョンした際にも、成果と見なされるような不正行為をしていることが発覚したと言う。
廣瀬氏によると、こうしたアフィリエイト詐欺とも言える事象による被害は、広告出稿を行う国内企業の多くが経験しているとのこと。「ある企業では、1日あたり1,200件もの被害が発生してました」と警鐘を鳴らした。
チェク・ジャパンのソリューション導入により、バイク王&カンパニーはある検索広告におけるフラウドクリック率を約50%下げることに成功している。前田氏は「フラウドクリック率が下がったことにより、アドフラウドのアクセスに費やされるはずであった広告費を別の有意義な領域へ投資できるようになっている」と評価した上で、このように語った。
「これはチェク・ジャパンから指摘をいただき、初めて顕在化した問題でした。内部のデータを詳しく調査した上で原因を解明していただいたり、解決策のアドバイスもいただいたりと、本事例のようにプッシュ型でコンサルティングをいただいており、非常にありがたく感じています」(Septeni Japan 前田氏)
大石氏は、「同ソリューションの導入が適切な投資であることが可視化でき、社内での説明にも役立った」と語った上で、こう補足した。
「従来成果がともなっていないと判断した広告媒体も、実はその原因がアドフラウドにあったことがわかり、広告施策の見直しを行いました。投資に見合う媒体とその効果を見直すことで、運用の効率化を図ることができています。
注意していただきたいのは、当社は広告費を削減するためにチェク・ジャパンのソリューションを導入したわけではありません。広告の最適化を行い、施策展開の幅をさらに拡大できるのか分析することを目的に採択しました。そのメリットは十分に享受できていると感じています」(バイク王&カンパニー 大石氏)
従来はテレビやラジオなどマスメディアへの広告出稿が多かったバイク王&カンパニーも、近年はウェブ広告の比重が大きくなりつつあると言う。しかし多大な広告費を確保したとしても、投資できる額には当然ながら限界が存在する。大石氏は「不正トラフィックによる広告効率低下を軽減できるメリットは大きい」と述べた。