KOLマーケティングとは、社会的に影響力をもっている、特定領域における専門家(Key Opinion Leader)に情報発信を依頼し、サービスの認知や購買促進を実現するマーケティング手法である。
KOLは元々、医療業界で影響力をもつ医師や専門家を総称する単語として主に用いられていたが、中国や韓国を中心に「SNSで発信力のある人物」としての意味合いが周知されるようになり、用語の定義が変わりつつある。日本では「インフルエンサー」と表現されるのが一般的だが、中国、韓国、台湾などではインフルエンサーとKOLの定義が明確に分けられており、前者は発信力の高い一般消費者、後者は特定の分野・ジャンルについての専門知識や地位を有し、影響力のある専門家を指している。
KOLマーケティングは、特定分野のエキスパートで一定の地位がある人を起用するため、商品やサービスとマッチする適切なKOLを選べば、インフルエンサーマーケティング以上に強力な信頼性と集客力を発揮できる点が特徴となっている。アジア圏の各国では、ファッションやヘルスケア商材など、SNSと相性の良い商材を中心に積極的なKOLの起用がされており、ライブコマースでは億単位の売上を上げた実績も存在する。
KOLマーケティングを成功に導くには、自社と相性の良いKOLを見つけ出せるかどうかが肝となる。キャスティングに失敗しないためにも、自社のユーザーや捉えたい顧客層、KOLの得意分野や特徴を理解した上での実施が求められる。
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