「れとの追加」のQ&A
れとの追加
Name:れと Date:2010年06月24日 21:36
すみません!追加です。店舗開業は初めてです。(実店舗ありません)
アクセサリーとコスメのお店を予定しています。
美容業界に30年以上関ってきました。
⑤ホームページはプロはきれいに作るが、人を集めるHPとは限らないと聞きました。
自分で挑戦してみようかとも思っていますが…
ワードでチラシ作りはやってきましたが…その程度では難しいでしょうか?
著者の田中です。続きになりますが、楽天とヤフーでは、それぞれモールとしての特長があると思います。楽天はショッピングモールが主体ですが、ヤフーは検索ポータルサイトが主体です。楽天もInfoseekをポータルサイトとして展開し他のサービスも充実していますが、出発点はショッピングモールですし、一般的なイメージもショッピングが強いはずです。ヤフーはその逆で、ヤフーのイメージは検索ポータルサイトなのだと思います。
この特長は一長一短です。楽天は「買い物しよう」という購入意識が高いユーザーを集めることに有利で、当初から楽天で購入しているヘビーユーザーが多い。ヤフーは検索やあらゆるヤフーのサービスからショッピングに誘導できることが有利で、その分幅広いユーザー層を集めることができる。なのだと個人的には思います。
それをわかっているから、楽天はショッピング以外のサービスを増やして幅広いユーザーを集めようとするし、ヤフーは「ショッピングはヤフーのコンテンツの一つ」ではなく、「買い物=ヤフーショッピング(楽天よりヤフー)」というイメージを作りたいのではないでしょうか。
以上は私の個人的な考えですが、このようなモールの背景を考えてみるのも、出店の判断になるかもしれません。今までの経験では、楽天にせよヤフーにせよ、良い点も良くない点もいろいろと感じてきましたが、様々な要素が絡み合って結果的に「良かった」「あまり良くなかった」ということになります。たとえ「あまり良くなかった」としても、それを次ぎにつなげていくことが非常に大切になります。システム的にどうにもならない場合には、他の方法を考えてお客様にとってよいサービスを行う。施策(広告・売り方等)が上手くいかなかったときには、その原因を探り修正し次の施策に活かしていくことが重要です。
楽天もヤフーも、データ分析が管理画面でできますので、その辺も十分に活用していくことも必要です。月額使用料を支払うのですから、サポート窓口も含めて使えるものは全て使うくらいの気持ちでちょうどよいと思います。[れと] さんは「システム管理が苦手」とおっしゃっていますので、その点ではモールにあるデータベースの機能は大いに役にたつのではないでしょうか。
月額費用については、出店費用として「元を取らなくてはいけない」と思ってしまうと、当初売上が伸びないときに「うー赤字だ」とネガティブになってしまいます。その月額費用を、データベース(管理画面)の利用料と全国に向けた広告費用(情報発信)だと考えられると、一つ一つの売上をポジティブにとらえられます。出店時に年間の出店費用とある程度の広告費用が用意できているのが理想的です。店舗を知ってもらう手段は、主に検索か広告になります。(懸賞、ブログ等もありますが)ですので、広告が使えるということは、店舗を知ってもらい商品購入につなげることができます。売上はモチベーションにも直結しますので、非常にポジティブに店舗運営ができるようになります。といっても、それなりのお金が必要ですので、そこまでは大変というのが多くの場合だと思います。その場合には、出店費用だけはデータベース利用と広告費用分だと割り切って考えられると気持ちに余裕が生まれます。もちろん、出店費用分も経費なので、売上から回収すべき費用です。しかし、ここで大切にしたいのは、気持ちに余裕がなくなり目先の売上に走るのではなく、中期的ビジョンも店舗として持って計画的に店舗運営をして欲しいということです。一つ一つの商品は当然利益を出さなくてはビジネスとして成り立ちませんが、「集客する目的」「一度購入してもらう目的」など、その過程で必要とする費用を効果的に使わなくてはならないときもあります。その辺の戦略を考えて、バランスの良い店舗運営をして欲しいと思います。
もちろん、本書にもあるとおり、費用をかけずに地道に集客をする方法も必要ですし、時間と手間をかければそれなりの効果は出てくると思います。しかしそれは、なるべく費用をかけずに店舗運営を続けていきたいという場合に、一番ネックとなる費用を極力抑えた店舗運営を行う方法です。楽天やヤフーに出店するということは、最初からビジネスとして捉えた店舗運営を考えていると思います。その場合には、3ヵ月(出来れば6ヵ月)収入がなくても店舗運営できるくらいの余裕がないと、厳しいかもしれません。モールでのカード決済の入金は売り上げてから約1ヵ月〜2ヵ月後の入金となるので、資金繰り的にも余裕が必要です。この考えは、ネットショップでなくても同様です。開店当初から、「売上がなければ来月乗り切れない」状態で全く余裕がないのでは、安定したビジネスはできないと思います。
Name:田中 正志 Date:2010年06月25日 19:53