記事種別

[越境EC成功例]海外ウケするオリジナル畳ネームが好評 日本食レストランやアート等にビジネスチャンス

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • プッシュ通知を受け取る
2020/12/02 07:00

畳業界が年々衰退し危機感。一念発起して越境ECで畳販売を開始

――そもそも畳を海外に販売しようと思ったきっかけは?

もともと、親が畳のイ草の卸業をやっていました。その手伝いをするようになり、畳会社さんに営業に行くと、職人さんはどんどん減っていきますし、親子でやっていた畳会社さんも息子さんが辞めたりして、畳業界がみるみる元気がなくっている様子を見てきました。昔はマンションにも畳部屋がありましたが、今はオプションになっていますし、発注先のひとつだった大工さんも少ないですしね。2010年くらいですか、危機感を持つようになり、ECの取り組みを始めました。以前は、畳会社さんが間に入っていたので、買ってくださったお客様とお話しする機会はなかったのですが、今は直接やりとりができるので励みになります。

――越境ECを始めて嬉しかったことはありますか?

海外の方が、ウチの畳が良いと連絡をくださることは嬉しいです。アメリカのある日本食レストランに、30畳くらいの畳を使っているお部屋があるんです。ここの畳を入れ替えたいと連絡をいただきました。入れ替え前の畳は、日本の畳店ではないお店で買ったようでボロボロでした。実は、現地にも畳店がないわけではないのですが、そのレストランの偉い方が日本に滞在された経験があるようで、「やはり日本の畳店の畳を使いたい」とうちの畳を購入してくださいました。海外のお客様と交流できることは楽しいですし、励みにもなります。

――逆に越境ECを始めて困ったことは?

正直な話、そんなにトラブルらしいトラブルもないんですが……。そういえば、日本旅行のついでにインドネシア人の方がいきなりうちの事務所にいらしたことがありました。総合受付から「今、淡路さん宛てに外国人がきています」と連絡が来たのですが、「えー、言葉しゃべれないし断って」と言ったのですが、もうそこまで来てるということで仕方なく出ていきました。どうもその方は、うちの事務所に畳の展示場があると勘違いしていらしたようです。せっかくなので、畳で作った小物のお土産を渡して、帰ってもらいました。あの時は本当に困りました(笑)。それくらいでしょうか。

ベッドボードの上の畳アート

――最後に今後の展開を教えてください。

先日、ベッドボードの上に小さな畳をアートのように飾っている写真を送ってくれた外国人の方もいらっしゃいました。ドバイの多目的ホールで裸足で楽しめる空間を作るということでうちに見積依頼もきました。茶室を再現したいという外国人のために「茶の湯たたみ」も開発しています。京都の茶道の畳サイズを再現した置き畳です。皆さん、畳のサイズって関東と関西では違うのご存じでした? 関東は5尺8寸(1760×880mm)、関西は6尺3寸(1910×955mm)、名古屋はその中間です。この「茶の湯たたみ」を世界に販売して、海外でも茶道を再現してくれたらいいですよね。畳にはまだまだ可能性があると思っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • プッシュ通知を受け取る

バックナンバー

連載:インバウンドビジネス最前線

もっと読む

2020年05月の人気記事ランキング

All contents copyright © 2013-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5