文字情報をそのままコード化できるOCR機能 OMO展開を容易に
10月11日に「Yappli Summit 2019」を行ったヤプリ。今年からYappli導入企業向けのクローズドイベントとなった同イベント内で、新機能の発表を行ったと言う。今回リリースされた主な機能は「OCR」「生体認証」「ARスナップ」「アプリアイコン」の4つ。
なかでもEC事業者が注目すべきはOCR機能とARスナップ機能だ。OCR機能(iOSのみ対応)は、カタログに印刷された文字情報をデジタルの文字コードに変換できる機能となっている。Yappliには、従来からバーコードや二次元コードを読み取る機能は搭載されていたが、新機能はカタログに掲載した商品番号などの文字情報から、そのままEC上の該当商品詳細ページなどに遷移させることができる。わざわざコードを生成する手間が省け、すでに作成済のパンフレットやチラシの情報を活かしたOMOの展開が可能だ。
また、ARスナップ機能はあらかじめ用意したスタンプを顔など3D認識した場所にバーチャル上で貼ることができ、SNOWやTikTokのように動画を撮影、そのままSNSにシェア可能な機能となっている。直接購買につながる機能ではないが、企業ロゴを用いたブランディングやキャンペーンなどのマーケティング施策とは好相性と言えるだろう。
たとえば、スポーツブランドが商品購入後も顧客と接点を持つために同機能を用いてスポーツを楽しむ様子を撮影してもらったり、D2Cアパレルブランドがポップアップストアを出店する際に、撮影ブースを用意して同機能を使って撮影、SNS投稿してもらったりと、活用の幅は広い。
「ネイティブアプリだと、こういった新しい機能は金銭面から実装のハードルがどうしても上がってしまいます。気軽に導入できるのはYappliの強みと言えます」