CVRが327%アップ より良い商品との出会いを創出する画像検索ソリューション
レコメンドエンジン型のネイティブアドネットワーク「popIn Discovery」を主軸に、広告領域で存在感を示すpopIn。設立11年目を迎える今年になって、なぜEコマース領域への参入を決めたのだろうか。
その背景に、popInが行ったアンケートの結果がある。3ヵ月以内にオンラインショップを利用した女性600名に対し、「あなたはファッションアイテムをオンラインで購入する際にどのサイトを使いますか?」と尋ねたところ、45.8%が「公式オンラインショップ」と回答。半分以上が公式オンラインショップで服を購入しないという結果を受け、吉岡氏は「企業が独自ドメインのECサイトで購入してもらう理由をユーザーに提示しなければならない」と考えた。
さらにアンケートからは、「有名人のコーディネート画像を参考にしている」という人が20.5%、さらにおよそ3人に1人が「コーディネート画像をスマホに保存している」という結果も見られた。これらを受け、吉岡氏は「画像検索が選ばれる理由になり得る」と考え、popIn Actionのローンチに至ったという。
popIn Actionには主にふたつの機能が備わっている。ひとつは、「画像検索機能」だ。ユーザーがカメラのアイコンをタップすると、自分のスマホ内に保存している画像や、その場で撮影した画像をアップロードすることができる。アップロードした画像をもとに似ている商品を抽出し、検索結果として提示するものだ。手元に欲しい商品の画像はあるがブランドや商品名がわからない場合でも、商品を探すことができる。
この機能を用いてアップロードされる画像のうち40%を占めるのは、Instagramの画像。次点には、雑誌の誌面のコーディネートを撮影した画像が続き、さらには商品画像のスクリーンショットやテレビに映る芸能人の姿を撮影したものなどもアップロードされている。
「ECサイトでユーザーがどんな画像をもとに商品を探しているのかというデータは、今までなかなか蓄積できていなかった。このデータはとても価値があると捉えています」(吉岡氏)
なお、アップロードされた画像は導入企業がデータとして持つことができる。アパレル企業にとって、これらのデータは商品の打ち出しかたや次なる商品開発に活きる貴重なデータと言えるだろう。
もうひとつの機能は、「類似商品検索機能」だ。商品画像の右下に表示されるアイコンをタップすると、その商品と似た商品の一覧が表示されるというもの。これは、数ある商品のなかからユーザーが求めているものを簡単に抽出でき、「顧客体験の改善につながる機能である」と吉岡氏は述べた。
前述のアンケートで、オンライン上で欲しい商品が売り切れだった場合に類似商品を購入した経験があるか聞いたところ、60.8%が「ある」と回答している。ここからも、類似商品のレコメンドの重要性が見て取れる。吉岡氏は、「残り40%の離脱ユーザーを取りこぼさないためにも、このレコメンド機能が必要になってくる」と語った。
実際に、導入企業ではどのような効果が表れているのか。ここで、ハースト・デジタル・ジャパンが運営するELLE SHOPの事例が紹介された。同社がpopIn Actionの類似商品検索機能を利用したユーザーと利用していないユーザーで比較を行ったところ、利用したユーザーの滞在時間は327%長く、CVRは274%、購入単価は142%高く出た。この理由について吉岡氏は、「比較検討を促して、より良い商品との出会いを創出した結果、最終的にCVRや購入単価の引き上げに貢献できたのでは」と考察した。
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