ATELUで大幅な工数削減も 今後はInstagramでの活用も視野に
だが、誰もが手軽に登録できるTwitterでキャンペーンを行うためには、細心の注意も必要だ。魅力的な媒体であると同時に、炎上騒動やフェイクニュースの温床にもなってしまうTwitterには、公序良俗に反する投稿をしているユーザーも少なくない。そんなユーザーをキャンペーンから排除していくことも担当者にとっては重要な仕事となる。
「ATELUでは、公序良俗に反するアカウントだけでなく、懸賞のためだけにつくられたアカウントや、指定ワードが入っているプロフィールを除外するといった機能によって、悪質なユーザーの参加を防ぐことも可能です。これまで、手作業で行っていたこのような作業が自動化されることによって、担当者の負担は圧倒的に軽減されるはずです。ある動画メディアでは、ATELUを導入したことによって、これまでTwitterキャンペーンのために5日間かかっていた作業を、半分以下となる2日間に削減することができたそうです」
まだリリースされたばかりのATELUだが、その機能を強化することによって、「さらなる業務の効率化アップや、キャンペーン実施のハードルを下げることに尽力していきたい」と長谷川氏は語る。
「プロモーションキャンペーンを展開する媒体として、SNSはEC事業者だけでなく、どんな企業にとっても無視することができないものになってきています。グローバルで見てもまだまだ、SNS 全体のユーザーは増えていくでしょう。今後はTwitterだけでなく、Instagramキャンペーンにも対応できるように改良していきたいと考えています」
もはや、一般的なウェブサービスという領域を越えて、生活者にとって欠かすことのできない存在となったSNS。そんなインフラの役割をSNS が担うようになったからこそ、プロモーションを行う場としての役割も期待できるようになった。日々の運用を軸に、手法のひとつとしてキャンペーンを実施することも、選択肢にいれておくとよいのではないだろうか。