日本におけるTwitterの月間アクティブユーザー数は4,500万以上(2017年10月現在)。もはや企業にとって無視することのできない媒体に成長しており、外食産業や一般消費財などのBtoCを中心に、Twitterを活用したプロモーションが数多く展開されている。なかでも力を入れている企業が増えているのが、リツイートやハッシュタグを使ったキャンペーンだ。参加者に対するクーポンの配布や、新商品のプレゼントといったプロモーションを展開することで、Twitterユーザーに対して情報を拡散。さらに、公式アカウントへのフォローを促すことによって、キャンペーン終了後にも継続的なコミュニケーションが可能になる。
今回、2013年から5年以上にわたってSNSマーケティングサービスを提供する株式会社コムニコでCOOをつとめる長谷川直紀氏に話を伺い、近年加速度的に普及しているTwitterキャンペーンの要点や、同社が開発したTwitterキャンペーンツール「ATELU(アテル)」について話を伺った。
Twitterキャンペーンの効果とは
参加した50%が実店舗に来店したケースも
Instagram、Facebook、近年ではTikTokなど、さまざまなSNSが群雄割拠する中、日本においてTwitterの人気は衰えを知らない。サービス開始から10年以上、SNSの先駆けでありながらも、いまだにユーザー数は拡大の一途をたどっている。長谷川氏によれば、そんなTwitterのユーザーに向けてキャンペーンを展開する企業が相次いでいるという。
「2017年頃からTwitter 上で、フォロー&リツイートキャンペーンを展開する企業が多くなっていますね。各企業では、商品の認知を拡大したり、クーポンなどのインセンティブを与えることによって、実店舗への来店を促進したり、実売においても効果を発揮しています。ある外食チェーンが、Twitterにおけるフォロー&リツイートや、指定のハッシュタグをつけてツイートしたユーザーに対して割引クーポンを配布するというキャンペーンを実施したところ、およそ10万人以上のユーザーが参加。そのうち50%ほどが店舗に来店し、実際にクーポンを活用しました」
かつては、ニッチなものとして捉えられていたSNSにおけるプロモーションだが、今や数万人の足を店舗に向けさせるほどにまで影響力を高めているというひとつの例だろう。
「Instagram やFacebookなど、他のSNSと比較して拡散性が高いTwitterは、企業にとってのマーケティングツールとして価値が高いSNSと言えるのではないでしょうか。サイト上で使用できるクーポンコードの配布キャンペーンなどを実施しフォロワーを獲得することによって、ユーザーのロイヤリティや購買単価の向上といったメリットを生むこともできます」