「EC-CUBE 4」リリースから約1ヵ月で構築事例第1号が登場!
スキンケアブランド「YOSEIDO」サイト制作チームに聞く
スキンケアブランド「YOSEIDO」のECサイト構築にかかわった皆さん
- 開発担当:サンデイシステムズ 村吉央己さん
- プラットフォーム提供:株式会社ロックオン(EC-CUBE開発元) 梶原直樹さん
- デザイン担当:MONOKROM 平林昇さん、伊藤雅斗さん
――YOSEIDOさんのECサイトが、11月7日にオープンしました。それが、10月11日に正式リリースしたばかりのEC構築オープンソース「EC-CUBE 4」で構築されているということで、スピード感に驚いています。プロジェクトの推移を教えていただけますか?
伊藤(MONOKROM) YOSEIDO様は海外で、天然白樺樹液を配合したコスメブランドを展開しています。日本での展開にあたり、当社がウェブサイトだけでなく、ビジュアル撮影や広告、SNSマーケティングなども請け負っています。当初はブランドサイトのみ公開しており、ECサイトは検討段階だったんです。ところが急遽、ECサイトの構築を進めることになりました。このブランドの販売にかかわる企業さんが別にいらっしゃるのですが、「EC-CUBE 2(以下、2系)」を利用されていて非常に使い勝手がよいとのことでした。スピード感を持って進めるにも、同じプラットフォームを利用したほうがよいと考え、EC-CUBEのインテグレートパートナーであるサンデイシステムズさんにご相談することにしました。そこで、「EC-CUBE 4(以下、4系)」リリースのタイミングとちょうどよいので、4系で構築してはとご提案いただきました。
平林(MONOKROM) これから日本でブランド展開を始めるため、しばらくの間はこのサイトを運営していくことになります。プラットフォームも、古いバージョンを採用するよりは最新のバージョンのもので一緒に成長していくほうがよいのではと考えました。
村吉(サンデイシステムズ) MONOKROMさんからお問い合わせいただいたのは、8月の中頃だったと思います。当社はEC-CUBEを使ったECサイト構築を主に行っておりますが、4系そのものの開発にもかかわらせていただいたので、すでに社内で内部を見ていました。エンジニアたちからは、弊社でよく利用していた2系と比較しても、よりカスタマイズがしやすく、パーツを切り出してエンジニアやデザイナーそれぞれ仕事がしやすいように、ベースの構造が作られているのがよいと聞いていました。また、Symfonyというフレームワークを採用されていて、デバッグ機能を持っていることから、新しいプラットフォームであっても安心感を持ってスタートすることができました。今回のYOSEIDO様のサイトが4系の事例第一弾になりましたが、表示速度などECサイトのパフォーマンスとしても、申し分ない仕上がりになったのではと思っています。
梶原(EC-CUBE) 「EC-CUBE 3(以下、3系)」のリリースから約3年を経て、4系のリリースとなりました。この3年間に、いろんな方々にヒアリングさせていただき、その数は500人を超えています。開発だけでも1年半以上かけて、いただいた多くのご要望を盛り込んだのが4系であり、最高のバージョンになったと自負しています。村吉さんからいただいた、カスタマイズしやすい、それぞれの役割の方が仕事をしやすいという感想は、それが反映できた結果だと素直にうれしく感じています。機能的には、管理画面のUIを刷新し、ここも使いやすくなったとの評判もいただいています。店舗様の運用面でも、今回のプロジェクトのスピード感に貢献できたのではとも考えています。また、パフォーマンスについてもお話がありましたが、これからの時代はモバイルであり、そこを意識してのパフォーマンス向上です。その他、機能やUI面でもモバイルを意識していて、消費者の方にとってもご満足いただけるのではないかと考えています。エンジニア、デザイナー、店舗主、消費者の4者にとってよい体験をという意味でも、「3」ではなく、「4系」とぜひ言いたかったんです。
平林(MONOKROM) スマホファーストの時代にローンチするサイトなので、ユーザーの方のモバイルでの体験は重要視したいと考えていました。より最近リリースされたプラットフォームのほうが、よりモバイル体験も向上しているだろうと考えていたので、そういう意味でも「4系」の選択が正しかったのだと感じています。