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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

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Instagramへの投稿写真からワンクリックで商品詳細へ 「パーツクラブ」のvisumo活用事例

 Instagramの勢いに、ECが追いつかない。そんなもどかしさを感じているEC事業者も少なくないのではないか。ハッシュタグ「#パーツクラブファン」のついた投稿が3万件を超え、ユーザーからの問い合わせが激増したECサイト「パーツクラブ・オンライン」も似たような悩みを抱えていたが、新サービス「visumo」により、その課題を改善し、想定外のメリットも得ることができたと言う。

Instagramに投稿されるアクセサリーの完成形写真から
活用されているパーツにワンクリックでたどりつける

 「Parts Club(パーツクラブ)・オンライン」は、ビーズや金具などアクセサリーのパーツを販売するECサイトだ。株式会社エンドレスが運営、同社はオンラインだけでなく、実店舗も全国に100店舗以上展開している。

 CtoCのハンドメイドマーケットの隆盛に見られるように、アクセサリーを手作りして楽しむ層の広がり、その人たちのソーシャルメディアでのコミュニケーションが活発になっている。

 パーツクラブも、Twitter、Facebook、Instagramでの公式アカウントのほか、Instagramでは新商品やおすすめ情報を発信する公式アカウントと、スタッフの作品を中心に投稿するスタッフアカウントを運営。そして、パーツクラブのユーザーには、同社のパーツを活用して作ったアクセサリーの投稿に、「#パーツクラブファン」というハッシュタグをつけてもらうよう推奨している。

 ハッシュタグ「#パーツクラブファン」のついたInstagramの投稿は、取材時点で3万件を超えている。パーツクラブとしては、「投稿してくれるユーザー=パーツクラブのファン」とのコミュニケーションをもっと深められないかと考えていた。また、投稿が増えるのに従い、投稿を見たユーザーからの「このアクセサリーのこのパーツはどれですか?」といった問い合わせも増加し、対応について検討する必要が出てきていた。

 そんなときにパーツクラブが出会ったのが、Instagramの投稿を自社ECに活用できるサービス「visumo(ビジュモ)」(提供元:ecbeing)だった。サービス開始時期の導入のため初期の苦労はあったが、ハッシュタグ「#パーツクラブファン」をつけて投稿してくれるファンとの新たなコミュニケーション手段として活用していると言う。

 導入のきっかけから、Instagram上のファンとどのようにコミュニケーションを行っているかまで、パーツクラブ・オンラインを運営するエンドレスの阿部まどかさん、星野圭子さんに話を聞いた。

ハッシュタグ「#パーツクラブファン」投稿が3万件超え
ユーザーからの問い合わせが激増

 パーツクラブ・オンラインは、2017年6月にサイトリニューアル。EC構築パッケージ「ecbeing」を採用し、その際にリリース予定のInstagramの投稿を自社ECに活用できるサービス「visumo」を紹介されたと言う。

 パーツクラブでは、同社が販売するアクセサリーパーツを用いて作ったアクセサリーの写真や動画に、ハッシュタグ「#パーツクラブファン」をつけてInstagramに投稿してもらうことを、ユーザーに呼びかけている。visumoは、ハッシュタグをキーとしてInstagram上の写真を検索し、データベース化。自社ECサイトのコンテンツとして活用することで、コンバージョン率アップを支援するサービスである。

 「パーツクラブで扱っている商品は『パーツ』ですから、それ自体では魅力を伝えにくく、アクセサリーの完成形を写真で見ていただくことが購買につながります。弊社でも公式アカウントやスタッフアカウントを運営していますが、#パーツクラブファンのハッシュタグをつけて投稿してくださるユーザーの方の素敵なお写真をサイトに掲載でき、かつ、商品を紐付けられるのが非常に魅力的だと感じました。

 また、そういった投稿などをご覧になったお客様から『このパーツはどれですか?』というお問い合わせを多くいただいておりました。visumoを活用した写真をクリックしていただくと、利用しているパーツの商品詳細ページや、ものによってはカテゴリ一覧のリンクを見ることができるので、お客様がご自身ですぐにパーツを探していただけますし、問い合わせ対応の手間も軽減できるのは良いなと思いました」

次のページ
visumo導入の想定外のメリット コミュニケーションが増え、リピート促進に

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